農家のブランディング!情報発信による「美味しさ」の向上を図る!
野菜のおいしさを際立たせる農家の工夫!
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皆さんは飲食店でご飯を食べた時に「美味しい」と感じるのはどういう時でしょうか?
こういった質問をされて、思い浮かぶのは料理のことだけでしょう。美味しいと感じた瞬間について聞かれているのだから、そりゃ食べ物だけ考えますよね。
しかし、その美味しいと感じた時、もしも一人だったらどう思うでしょうか?そして、前もって聞いていた評判やその料理の価格によってその味は変換されてはいなかったでしょうか?
これは人間が「美味しい」と感じる瞬間といのは以下のような要素が関わってくるからなのです。
①生理的おいしさ
これは、必要な栄養素を含む味をおいしいと感じるものです。汗をかいたら味の濃いものが食べたくなったらいしますよね。その結果食べれた嬉しさ、欲していたものが食べれたことで「美味しい」と感じます。
②食文化に合致する美味しさ
これは生まれ育ったものに対するもの、郷愁を感じさせるものに対して美味しいと感じることです。
③情報のおいしさ
これは高いワインだから美味しい。美味しいと評判だから美味しい。行列ができているから美味しいなどといった、味以外の情報からくる美味しさです。
飲食店で食べる場合は、その店内の雰囲気も関わってきますね。
④薬理学的なおいしさ
これは、油と砂糖と出汁。人間が持っている病みつきになる中毒的性質を持った「美味しい」です。
この中で、農業において操作できるのが情報による美味しさなのです。そうした情報を積極的に活用しなければ、もったいないし、農業と消費者がもっと発展するためには生産者が積極適に情報を発信することが重要です。
ホームページ
そこで、最もブランド化できる情報がホームページです。このブログでは過去にこんな記事を書きました。
ここで取り上げているような農家さんは、やはり情報発信の力が高いですし、自分がどのような農業を目指しているのかがはっきりしています。
特に久松農園さんは面白いですね。情報発信の重要性も非常に理解していますし、本も執筆されています。
もっとホームページに力が入った農家がいてもいいのでは?と感じてしまいます。まあ、私が見た農家のホームページは200件程度ですので、もしかしたら見ていないところで素晴らしいホームページを立ち上げているかたもいるのかもしれませんが。
ホームページをしっかり作り込んでいることで消費者が感じるものは、興味だけではなく、信頼感や安心感もあるでしょう。
農家のブランディングに一役買ってくれるのです。無料ブログで代用しているようではだねだと思います。
同時に、SNSでの情報発信も消費者の身近にあるコンテンツですので、有効的かと思います。
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農業らしくない情報
また、例えば以下のような記述を見てどのように思うでしょうか。
森田農園
当時は有機栽培という言葉が独り歩きしていたんですよ。
認定農家でないと名乗れないという規格ばかりが騒がれたり、農薬や化学肥料の基準が曖昧だったり。名前が先走っていて、味は二の次。
でも野菜の本質は土なんです。土を知らなかったら有機栽培なんてできない。
育てるためにやたらに肥料を入れればいいというわけではない。
硝酸なのか、カリウムなのか、pHなのか。育てる野菜に何が不足しているのかを見極めて、土を通じて肥料を与えなければいけません。
のらくら農場
作ってきた形式知を今度、みんなの脳を繋げる集合知に変えていくと。僕、今、4ヘクタール60種類作ってると毎日全部の作物観察することできないです。
ですからみんなスタッフがちゃんと観察眼を持ってどういうメカニズムでこの現象が起きているのかと、「2日後におそらく萩原さん、マンガンが欠乏してきますよ」とか、そういうのを読み取ってもらう。
だから、メカニズムをちゃんと教えていって理解してもらわなきゃいけないですね。
みんなの観察眼と脳が繋がってくると、今度は他の農業者との脳も繋がってくると。例えば「僕には土壌分析のデータがあって、品種はこれでこの時期にこういう栽培をしたら、こういう病気ができちゃったんだけどどう思う?」っていうのが、他の農業者間でこの話し合いができるんですね。
そうすると年に一回しかできなかった経験を複数の経験にすることができる。
「お、農業っぽくない」と思うでしょう?笑
しかし科学技術が発達してきた昨今では、なぜ植物がこのような状態になっているかということがわかるようになってきています。
土壌や植物に関して化学が解明している部分というのはまだまだ少ないです。それでもなお多くの情報を人間はつかむことができるのですね。
このような情報を得て分析を行いながら農業をしていますよ、ということを知ったら、「ちょっと食べてみようか」と思いますよね。
農業というイメージから脱した情報を発信することで、農業という分野におけるブランディングが出来るのです。それも結構強烈なインパクト。
そうした情報を発信する上でも、ホームページやSNSでの情報発信は大切でしょう。
消費者に届いたときの情報
http://www.yaotomi831.jp/images/material/image4.jpg参照
そして、農家がもっとも取り組むべき情報発信が実際に消費者に届くときでしょう。
手元に野菜が行った際に、この野菜がどのような経緯で栽培されたのか、生産者はどのような思いでこの野菜を作ったのかを、パンフレットなどを同封して伝えるべきです。
そして、飲食店で言うところの店の内装は、野菜でいえば包装紙。
例えば、ミカンがネットで販売されているのは、あの網状の濃いオレンジが、みかんが熟しているように見えて、消費者の購買意欲をかきたてるからあのようなネットで販売されています。
そのような視覚的に入り込んでくる情報のな工夫もありますし、包装するものへのデザインなどでオシャレに見せる、かっこよく見せるという工夫もあるでしょう。
こうした情報が組み合わさり、消費者の手に届いた野菜が格段に「おいしい」と思ってもらえるのです。
これは栽培方法などに工夫を凝らした上で成り立つものでもあるため、まずは農業者として食えるようになるというのが大前提ですが、こうした有効的な情報を扱う農家は非常に少ないように思います。
逆にいうとねらい目ということです。
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