食料自給率の算出方法!カロリーと生産額で何が違う?

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自給率

日本の食料自給率と言ったらなぜかみなさん「40%くらいでしょう。」と知っていますよね。

まあ、その40%という数字は本来の算出ではない、などと言われているのもどこかで聞いたことがあるでしょう。
今回は、2つある食料自給率のそれぞれの見方を紹介します。

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日本の食料自給率は2009年で40%、2012年には39%。その後も39%で推移しており、27年度の自給率の目標を引き下げざるを得ないほど、なかなか上がっていかない数字になっています。

自給率というのは、外国からの輸入がストップした場合国民の食糧をまかなえないという状況に陥る一つの指標になるため、上がらないと厳しいと感じます。

 

1960年には79%あったらしいですから。
やはり減少している危機は感じます。

原因としてあげられるのが、米の消費が減り、肉類や油をたくさん使う料理を食べるようになった「食の欧米化」が影響していると言われています。昔のようにコメを中心とした食文化になれば・・・と考えられているようですが、それもなかなか難しいでしょう。

では、そんな食料自給率の見方について紹介していきます。

 

 

食料自給率

食料自給率とは、その文字の通り国内の食料消費が、国産でどの程度賄えているかを示す指標です。

その示し方については、単純に重量で計算することができる品目別自給率と、食料全体について共通のものさしで単位を揃えることにより計算する総合食料自給率の2種類があります。

さらに、総合食料自給率は、熱量で換算するカロリーベースと金額で換算する生産額ベースがあります。

 

 

品目別自給率

まずは品目別自給率について。
これはそれぞれの品目について重量ベースで算出します。

 

品目別自給率=国内生産量/国内消費仕向量

(=国内生産量+輸入量-輸出量-在庫の増加量(又は+在庫の減少量))

 

例)

小麦の品目別自給率(平成25年度)

=小麦の国内生産量(81.2万トン)/小麦の国内消費仕向量(699.2万トン)=12

 
 

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総合食料自給率

続いて総合食料自給率について。これは共通のものさしを何にするかで変わってきます。その「ものさし」がカロリーベースと重量を金額に換算して算出生産額ベースの二通りあります。

 

カロリーベース総合食料自給率

これはカロリーベースで算出する方法。日本はこの参集方法を前面に押し出して紹介しています。そのため、様々な問題視をされることがあるのですが・・・。

カロリーベースで算出するというのは、重量を供給熱量に換算したうえで、各品目を足し上げて算出しています。

これは、1人・1日当たり国産供給熱量を1人・1日当たり供給熱量で除したものに相当しています。。

 

例)

カロリーベース総合食料自給率(平成25年度)

=1人1日当たり国産供給熱量(939kcal)/1人1日当たり総供給熱量(2,424kcal)=39%

お馴染みの数字ですね。笑

カロリーベースの食料自給率は、食料は生命と健康の維持に必要なものであり、その必要なエネルギーをどの程度国産でまかなっているかという点に着目しています

 

 

生産額ベース総合食料自給率

続いて生産額ベースでの算出方法。日本ではあまりなじみのない算出方法です。

「農業物価統計」の農家庭先価格等に基づき、重量を金額に換算したうえで、各品目を足し上げて算出しています。

これは、食料の国内生産額を食料の国内消費仕向額で割ったもの。

 

例)

生産額ベース総合食料自給率(平成25年度)

=食料の国内生産額(9.9兆円)/食料の国内消費仕向額(15.1兆円)=65%

 

これだと数図が大きく異なるのです。

 

 

なぜ違うのか

どうしてここまでカロリーベース総合食料自給率と生産額ベース総合食料自給率が、大きく数字が異なるのかというと、「野菜や果物」と「米やいも」とで比較すると、同じ重量や同じコストで見た場合に「野菜や果物」の方が比較的低カロリーですよね。

また、ここには畜産の生産も大きな影響を与えています。
注目すべきは「外国産の飼料を食べているかどうか」です。

外国産のエサを食べて育った豚肉や牛肉は、たとえ国産でもカロリーベースの自給率には算入されていません。

例えば、平成18年度の豚肉のカロリーベース自給率は5%で、重量ベース自給率では52%になっています。

ここから、重量の52%のうちの1割しか自給しているとみなされていないということがわかります。豚の飼料の自給率は10%程度ということですね。

野菜や果実は見た場合に、米やいもに比べて。そのため、カロリーベースで計算すると、その食料を生産するために使った費用や労働力を正当に評価できないこともあります。そこで、、より的確に示すために生産額を使います。

生産額ベースでは、カロリーベースで影響力の高い小麦や油脂類の自給率は全体の自給率にほとんど影響せず、逆にカロリーベースでは影響力の低い野菜や魚介類の自給率が、全体の自給率に大きく影響します。

 

 

「生きて行くエネルギー」で見るとカロリーベースの方がいいのかもしれません。

しかし、また「経済価値に注目する場合」には生産額ベースが良いのかもしれません。

 

 

いずれにせよ、日本国の「自給力」を示しているようには感じられませんよね。汗
しかし、自給率の算出方法の種類やその違いが何となくわかりましたでしょうか。

カロリーベースで算出している日本の問題点などは別の記事にて記述いたします。

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