生命の本能…自殖弱勢と雑種強勢はどうやって働くのか?

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雑種強勢

今回は、人間の繁栄にも関わる自殖弱勢と雑種強勢についての記事を紹介します。

遺伝というのは不思議なものですね。こういった機能はやはり子孫を豊かに残そうとする生命の本能なのでしょうか。

そんな不思議な話・・・。

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自殖弱勢(じしょくじゃくせい)

自殖弱勢・・この言葉を聞いたことがあるでしょうか?

植物だけではなく、人間でもそうなのですが、近い親戚同士などで近親婚をくり返していると、やがて生命力が衰え、体格も貧弱になっていくという現象があります。
その現象のことを自殖弱勢と呼ぶのですね。

人間でいうと、資産家や華麗なる一族的な人たちが、自分たちの財産を守るために近親婚をする傾向があります。こういったことを繰り返していると、自殖弱勢が見られてきます。

また、田舎の森の中に何百年も本当に近い親類同士で子孫を反映し続けていた一族が発見されたこともありましたよね。話題になっていました。
その子たちもやはり自殖弱勢が働き、様々な器官で障害が見られました。

遺伝子には雄性と劣勢の遺伝子があります。二つがかち合うと優勢が表に発現されます。
そして、世代を重ねるごとに、染色体の減数分裂によってその力を弱めて行くため、このような現象が起きます。近親同士の交配の場合は受け取る遺伝子がほぼ同じなため、その欠陥がそのまま表に現れるのですね。

 

そうして弱っていきます。

このように生命には、いろんな形質や体制を取り込んで繁殖をするための機能が備わっています。

 

これとは多少的なのが雑種強勢。

 

 
 

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雑種強勢

雑種強勢は、異なる二品種(またはそれ以上の組合せ)の親から生まれた一代目の子に現れます。

雑種のようにそれぞれ異なる遺伝子の場合、一方の遺伝子の欠陥が他方の親から来た遺伝子によってカバーされることが多いため、遺伝的に体制が強くなるのです。

また、一時的ではあるものの、非常に生育が良かったり力強い生命力を持った子孫が誕生します。植物に関してはなぜそのように強い品種が生まれるのか研究が行われているようで、

http://www.niigata-u.ac.jp/top/pickup/240514.htmlの記事には興味深い記載もされていました。

その研究では、表現型を詳細に調べ、「雑種強勢は地上部に大きく見られること」と、「種子を播いて数日で、雑種強勢が見られること」を明らかにしています。

画像も掲載されているのですが雑種強勢が働いている品種は、明らかに葉っぱが大きく成長しています。これによって、光合成量が増加し、さらなる成長が加速しています。

その光合成に対して、早い育成時期に光合成を阻害する科学薬剤を投入したところ、雑種強勢の表現型がなくなったということもわかったそうです。ここからわかることは、雑種強勢は比較的早い生育時期に現れるということです。

自殖弱勢で弱った個体に対して、別の雑種を交配させることで、遺伝子的に欠損をカバーできるようになるのは、非常に理解できるのですが、雑種強勢による個体の生命力の力強さが発現するのは、比較的早い時期だけなのかもしれません。

 

そのような生命力の強さは、F1種子を作り出すうえで利点とされていますが、案外長くは続かないのかもしれませんね。

F1種子は、商用に都合の良いとされるピュアな遺伝子を持つ両親を掛け合わせて、雑種強勢を働かせると同時に、商用に良い形質を持った品種を作成した種子です。

この種子から、種を採った場合は形質がバラバラに発言してしまうため、商用としては活用できないため、農家は毎年種屋から種を購入しています。

このように雑種強勢は非常に身近にあります。

 

上記のように、植物が最も弱く不安定である発芽時期に、雑種強勢が働いて生命力が強く生育するのは、まあ一時的にではあるにせよ非常に大きな利点でもあると言えます。

そして、生育初期に葉っぱが大きく育ち光合成が促進されることでさらなる好循環を生み出します。

以上が雑種強勢と自殖弱勢のお話。

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