【炭素循環農法】糸状菌の働きで自然の調和を目指す!

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炭素循環農法
炭素循環農法という農法をご存知でしょうか?
微生物を投入するわけではなく、空気を循環させるのではなく、炭素を土中に投入するという手法。それで何が変わるか・・・?

ご紹介します。

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炭素循環農法

炭素循環農法という手法は、実はいろいろ説があるようでない様で・・・何かと微妙な手法だという声もあるのは事実ですが、きちんと実践をすれば収量が増加すると提唱されている農法です。

具体的に銅のような手法を用いるかというと、自然と同等のC/N比40以上をもつ炭素資材(難分解性の高炭素有機物)を数t/10a投入して、その後、キノコを作るために使う菌床である廃菌床を蒔くという手法。

これを行うことで、炭素循環量を森林並か、それ以上にすることで2年目からは爆発的に微生物が増え、収量も増加するというものです。

疑わしく思いますが、この炭素循環農法のポイントを整理してみましょう。

 

 

糸状菌

この農法では、炭素を土中に投入する手法をとります。

この炭素は土中の糸状菌を活発にする目的があります。土壌中での有機物の分解は、C/N比40を境に変わってきます。40以下ならば下等なバクテリアが分解の最前線に立ちます。40以上ならば土壌微生物中では最も進化の上位にいる糸状菌が分解の最前線を担うのです。

 

肥料や微生物を投入するのではなく、炭素を投入して糸状菌の動きを活発にさせるのには、土中のバランスを人工的に乱すのではなく、自然環境に任せ、微生物の作り出す調和を目標とするためです。

炭素はその調和を促進するための補助的な役割なのですね。

 

 

肥料は投与しない

そうした環境を作り出すのには、逆に肥料などはバランスを乱すものとして扱われます。そのため、炭素循環農法では農薬や肥料は投入せずに収量増加が望めるというのが魅力的な部分です。

この農法による効果が、確かならば・・・ですが。汗

 

肥料を入れないというのは、土中の無機態窒素をゼロにするという目的があります。これにはいくつか理由があります。

植物は無機窒素を取り込むと植物体内でその窒素分からアミノ酸を作り出してさらに変化させていきます。しかし、無機窒素ではなく有機態窒素を植物体内に入れてやることで、植物体内での変化を効率よく行わせることが可能です。

また、植物が無機態の窒素を吸うと、虫はそれに群がって寄ってくるのです。これは虫は腸内がアルカリ性のため、食べ物を腐敗分解することしかできないということが由来するそうです。

そのため、無機態の窒素を植物が取り込まなければ虫が寄り付かないと言われています。

 

そういった効果から、炭素循環農法は農薬を散布しなくてもよくなり、さらに肥料も投与しないという方針になるそうです。

これが実現すれば、コストも削減でき健康な野菜を栽培できるため、一石二鳥の農法と言えるでしょう。

 

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空気を入れない

こうしたことから土は極力混ぜたりしない方針が掲げられています。これは違う農法では、酸素を供給するらん藻を土中で増やすという方針をとっているものがあるため、個性的なものですね。

土中の酸素分を多くする方針を取る農法では、酸素を供給してやることで微生物の働きを活性化させる目的があります。

炭素循環農法では、土を混ぜると、空気が入って微生物が活性化して餌を食べつくして消耗してしまう・・・という逆の立場を取ります。

必要な微生物だけ働くように餌を与え、極力微生物が活性化することで餌がなくなることを避け、自然の循環に任せるということでしょうか。

 

 

アンチの声も多い

しかし、この炭素循環農法は様々なアンチの意見が多いのも事実です。

明確な成功例が語られていないのがその大きな要因かと思いますが、それにもかかわらず、有名な農業雑誌ではこの農法が大きく取り上げられていたりもします。

結構謎が多い農法。

 

また、提唱者とされているmodoki氏が自然の循環を大事にして、その理に乗りさえすれば遺伝子組み換えさえも辞さないという方針を取っているようで、そういった部分に対しても批判的な意見が見られます。

 

さらに、炭素チップを投入するのはいいですが、そのチップが消費されずに土中に残っており、微生物のエサになっているかは不明で、どんどん生育が悪くなっているという症例もあるそうです。

そういった場合、正確に提唱者の方法を実践できていないのか・・・はたまた提唱自体に問題があるのか・・・。

 

いずれにせよ、導入するのならば確かな先駆者から教えを乞うのが得策でしょう。

しかし、いろんな農法があり、いろんな考え方があり、面白いです。笑

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