硝酸態窒素の問題点と誤解されている点!有機農法でも怖い!

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硝酸態窒素
植物・・・とりわけ土壌などに関する研究は本当に未解明な部分が多く、現代を生きる人間にとって謎なところは多いです。

その中で、危険視される話が大きく独り歩きしている代表が「硝酸態窒素」。ご紹介します。

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有機農法が大きく普及するのと並行してその名が大きく知られるようになったのが「硝酸態窒素」。

しかし、「硝酸態窒素は危険」という情報だけが回り、その詳細に関して調べた人というのは少ないのではないでしょうか?

この硝酸態窒素は植物が窒素を吸収できる形。窒素は植物が生育する上で必要不可欠な三大要素の一つ。つまり硝酸態窒素は植物にとって窒素を吸収するにはとても重要なものなのですね。

 

無機態窒素

 

最近の研究では、植物は硝酸態窒素という形だけではなく、有機態窒素も吸収できるということがわかりました。そのため、有機肥料を与えた場合の方が植物が効率よく窒素を利用できるという点があることがわかりました。

 

有機態窒素

 

そして木村秋則さんをはじめとした自然農法が大きく認知されてきました。自然農法では、肥料や農薬は投与しません。

こうした二者の農法が普及してきたことから、一気に硝酸態窒素に対する風当たりが強くなりました。つまり、化学農法によって植物が硝酸態窒素を吸い込み、それを本来ならば光合成によってアミノ酸へと変換するのですが、天候不順や窒素供給過剰により植物体内に硝酸態窒素が多く残ってしまったために人体に悪影響が起こるということです。

その悪影響という事例で代表的なものには以下のようなものがあります。

 

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ブルーベイビー症候群

硝酸態窒素が語られる際に必ず登場してくるのが「ブルーベイビー症候群」です。これは1956年のアメリカで、赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、その赤ん坊の顔が青くなり位30分もたたないうちに死亡してしまったという事件です。

41986年までには160名近くがこういった症状で死亡してしまい、その原因となったのが硝酸態窒素による酸素欠乏と言われています。参考URL、硝酸塩の危険性、http://www.lohas-design.jp/sand/cat10/post-2.html

そのメカニズムというのは、硝酸態窒素が血液中の鉄分と結びついてしまうことに起因します。それによって酸素を体中に運ぶ血液中のヘモグロビンは、血管中の各場所で酸素を離す作用が起こせなくなってしまい、体中への酸素供給が滞るということです。

 

しかし、この事件で酸素欠乏を引き起こした硝酸態窒素は、当初野菜に含まれている硝酸態窒素によって引き起こされたものだと考えられていましたが、詳細の調査で家畜糞由来のタンパク質が分解されて生成された硝酸態窒素が地下水へと混入し多々目に引き起こされたものだということがわかりました。

家畜の糞に含まれている窒素分が硝酸態窒素へと分解されて、水分に溶け出した結果高濃度の硝酸塩が含まれて水が出来上がったのですね。そして、硝酸塩が多く含まれた液体の摂取と、またその水で作ったスープが常温になってしまい還元されてしまうことでこのような事例を引き起こしたのです。

 

では、これが成人したような人にも起こることなのかというと、乳児の方が圧倒的に起きやすいそうです。生後3ヶ月未満の乳児は、胃酸をほとんど分泌しないため、胃の中のpHが高く、微生物が硝酸塩を還元してしまい、亜硝酸塩を作り出してしまうことに起因するようです。

 

ここから言えることは、硝酸態窒素は人体内で害に働く場合はありますが、野菜での摂取においてはそこまで悪者扱いにする必要はないのでは・・・?ということです。

野菜に含まれている硝酸態窒素は茹でることで多くが水に溶けだしてしまいます。そのため不安ならば、そういった対処をお勧めします。

 

しかし、我々が良く知っているタンパク質は窒素を含みます。分解が進むとアンモニアに変化し、亜硝酸態窒素を経て硝酸態窒素へと変化します。そのため、どこにでもある存在なのですね。問題は高濃度で摂取してしまうこと。

その点、肥料の流亡が問題視されている昨今、化学農法で流れた窒素分が地下水に含まれるのは心配です。そうした面で化学農法の窒素成分に関しては不安点が多いかもしれませんが、これは有機農法でも同じ部分があります。

有機態窒素は分解されて無機態窒素へ変化しますので、過剰な場合は硝酸態窒素として流亡します。そのため、農法云々でその危険性は語れないと言えるかもしれません。

 

 

発がん性

さらに、硝酸態窒素は発がん性物質であるとも言われています。人体内に吸収され亜硝酸、ニトロアミンへと変化し、これが発がん性物質なのですね。

この変化をしてくのは事実なようですが、硝酸がどの程度の割合で亜硝酸に変化するのかは解明されていないそうです。WHOの発表では、野菜の硝酸態窒素は大人には健康被害を与えないという結論を出しています。

 

 

有用物質?

そして面白いことに、硝酸塩はヒトの重要な代謝産物の一つで、体内で生成されているということがわかっているそう。これは人が生きて行くうえで必要な要素という証明であり、ただ単に害だけを引き起こすというものではない可能性が示唆されます。

 

また、硝酸・亜硝酸摂取はがんを抑制し、ラットの寿命を長くしたなんていう研究結果もあるそう。汗

このように、硝酸態窒素については、まだ人間には未解明な部分が多く、断定づけることはできないということです。

 

しかし、現時点では高濃度の摂取は控えた方が確実にいいと思います。野菜のえぐみなどの原因としても考えられていますので、美味しさや旨みは減少する可能性が高い為、味の面でも少ない方が良いのでは?と思います。

窒素分が多いと野菜の葉は濃い緑色になると言われます。そのためこうした野菜を買うのを控え、緑が薄めの葉を選ぶなどの選択もいいかもしれません。

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