糸状菌の土壌での働きを理解する!最多微生物!

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糸状菌2
農業にとって切っても切り離せない糸状菌。

それは土壌中に最も多いことや、活動を行う上で最適な温度帯が植物と重なるため。
嫌煙される場合も多くありますが、その活躍は農業にとって必要不可欠なものになっています。

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糸状菌

土壌には多種多様な微生物が存在し、その数は1グラムの土壌に約100~1000万にもなるといわれています。その中でも、糸状菌は土壌微生物の中でも最も多く、十万種以上存在すると言われています。

空気中、水中などの様々な場に生息しており、コウジカビなどのカビの仲間です。単細胞性で生活する酵母やキノコなどとともに真菌類に属しています。

 

糸状菌は、植物の成長を阻害することでも知られ、嫌われていたりもします。実際植物病原菌には糸状菌が多いと言われています。それは、植物の繊維を分解する力を持っており、しかも作物の生育温度の適温と糸状菌が好む温度帯が一致しているということが理由に上がられます。ちなみに、15から40度程度。

メロンのつる割れ病などは糸状菌が原因とされています。予防が難しく、農業にとって忌み嫌われる場面です。

 

しかし、たい肥作りにとって糸状菌は重要な働きを行ってくれるため一概に嫌煙していいものではありません。

堆肥作りにおける糸状菌の活躍は主に最初の段階にやってきます。活動するうえで好む温度帯が40度程度までであることからも、発酵が進んで温度が高くなってくると活動が鈍るということは予想が付きますよね。

 

この発酵の初期段階で、分子の大きな炭水化物を分解し、小さな炭水化物や糖を作ります。中にはタンパク質をアミノ酸に合成する菌もいるようです。

初期段階でこうした働きをしてくれることで、発酵が進み温度が高くなってくると活動が活発になる酵母や放線菌がタンパク質をアミノ酸へ変換してくれるのです。

 

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糸状菌を目で見る

こちらのブログで面白い取り組みを行っていましたのでご紹介します。
http://shironeko.world.coocan.jp/ochiba.htm

家庭菜園において、堆肥作りに糸状菌を活用するために山から採ってきたというものです。

雪が降っている時期なのですが、雪の下にある落ち葉を拾ってきて、そこに三杯酢(酢+醤油+砂糖)のオニギリを乗せて培養すると、酸性に強い糸状菌は他の菌を押しのけて、パッと見ただけでもわかるような菌糸を形成します。

糸状菌

 

この画像が糸状菌。
白い菌糸のカビ・・・多分みなさんもどこかで見たことありますよね。笑

 

 

糸状菌を農薬へ

近年は農薬がどんどん環境や人体に影響の少ないものに切り替わっていく動きや、影響が高いものには規制がかかる動きが増えてきています。

その中で、注目を浴びてきているのが「生物農薬」。
糸状菌の場合、糸状菌が持つ病害虫の制御機能を活用しようと研究が進められています。

東海大学(荒木朋洋農学部バイオサイエンス学科教授を中心とする研究グループ)と熊本県農業研究センター(野田孝博宇城地域振興局農業普及・振興課)による共同研究では、糸状菌が発芽を促進する物質が「スフィンゴシン」というものだということを解明し、スフィンゴシンによる発芽促進のメカニズムも研究しました。

その結果、スフィンゴシンによって誘導される発芽に関するタンパク質群の一部である代謝にかかわる酵素、タンパク質の機能化にかかわる酵素、菌糸の発芽に関与するタンパク質など約20種を明らかにできたため、今後その研究を農業に利用した方法を検討し、実際に使用ができるかもしれないのです。

そうなると、嫌われがちな存在の糸状菌でも、光を浴びることができるかもしれません。

 

以上が糸状菌の紹介。
土中に住む微生物のトップの量を誇っていますから、農業をするうえで決して無視はできません。こうした微生物とも上手く付き合いながら農業を行っていきたいものですね~。

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