【島本微生物農法】微生物資材と木材を使用した土づくり!
微生物を利用するあたり、EM農法に近いのかなと思っていましたが、その農法には葉面散布や除草など多岐にわたり、非常に幅の広い農法であるようです。
ご紹介します。
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島本微生物農法
島本微生物農法の創始者は島本覚也さん。
その理念は
”国の根本は農業にあり”
”道は一つ、真理は一つ、道は宇宙の原理、大自然の生成化育の摂理であるとし、農こそが人間の正しい生活のあり方を示し、農こそが国の礎である”
というものだそうです。
どこか宗教っぽいニオイを感じましたか?笑
後ろにそう言ったものが隠れている可能性はあります。島本さん自身宗教の会長をやってらっしゃったようですし。しかし、重要なのはそういった部分ではなく、農業に対して行われていることが本物であるかどうか・・・ですね。
http://www.bym-kouso.jp/nouhou/引用
しかし、余談ではありますが農業と宗教ってなぜか近くに存在しますよね。食は人間を構成する重要なものであるため、やはり両者はつながっていくのですかね。
でも個人的に宗教と繋がることで、否定的な意見が出たり、嫌煙されがちというのがちょっともったいないなあ・・・と感じますが。汗
バイオダイナミック農法も宗教的な意味合いが強いとされていますよね。しかし、立派な作物を栽培しているようです。
戦後、「真農の道」を説き、独自の有機質発酵肥料、葉面散布材なども開発を行い、そういったものが今の島本微生物農法の大きな柱になっています。
国内だけではなく、中国、韓国、東南アジアを始め世界各国で環境保全型農業技術として導入されています。
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発酵肥料
発酵肥料には微生物資材であるバイムフードと名付けられた資材を使用しています。
この微生物資材は、元来微生物を使用した農法で効果がなかった理由なども検証して開発が行われたそうです。
微生物を使用して農業を行うというのは一時期はやりましたが、その当時のものは単一種の微生物で効果をねらったものや、複数種微生物が含まれていてもそれさえ使えば効果が出るといったものがほとんどだったそうです。
しかし、効果が出ないといった事例も多く、島本さんはそこに着目しました。微生物は単一の種類のものを使用すれば効果が出るというものでもないし、複数使用すれば良いというわけではなく、微生物資材に含まれる質とバランスが重要と説いています。
「バイムフード」はそういった面をカバーした資材なのでしょう。
これを使用することで、木材クズ、モミガラ、イナワラ、家畜フン、生ごみなどを堆肥化し田物を作り、土づくりを行っています。
島本さんは、実は日本ではじめて木材くずの堆肥化と実用化を成功させた人物なんですね。
木材というのは、発酵に時間がかかるため、堆肥や肥料、ぼかしなどには使用しないことが多いです。近年の大量生産・大量消費時代に適応させるため、畑などのサイクルは多いです。そのため、その畑に使用する堆肥などに時間がかかるのはナンセンスなのですね。
その点、島本さんは木材を使用しています。どの程度発酵の時間が必要なのかは調べきれませんでしたが、この微生物資材を使用することで発行が促進されるならば素晴らしいですね。
また、「地力に勝る技術なし」という理念から、最大限自然の力を生かそうとするのが島本微生物農法です。この「木材の使用」がもしかしたら今の農業が失っている重要なポイントかもしれませんね。
葉面散布
葉面散布には拡大バイエム酵素(黒砂糖農薬)というものを開発しており、使用しています。
作物の光合成をおぎない、栄養障害も防ぐ効果があるようですね。
この他にも、有機農業で最大の壁として立ちはだかる除草と土壌消毒などに対しては、施設栽培では「ソイルクリーン」による太陽熱発酵熱処理で土壌病害を防ぐ技術を用いているそうです。こうした創意工夫も行われており、微生物だけに頼らない層の厚い農法であると言えるかもしれません。
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