日本に多い酸性土壌の問題点と改良資材!家庭菜園でも悩み?
日本ではとにかく酸性土壌が多いです。
弱酸性が適切なpHが多い野菜にとって、強酸性の土壌は生育の障害が起こります。
そんな酸性土壌と改良点を紹介します。
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日本は火山灰土などが多く、酸性が強い土壌が多いです。また、酸性雨などの影響もありますね。慢性的に強酸性土壌が多い日本ではどのような生育賞が起きやすいのでしょうか。
酸性土壌でとにかく問題となる点は、リン酸やミネラルが不溶化してしまい、植物が吸収できない形に変換されてしまうということです。
リン酸は、植物において三大栄養素の一つとして上げられる要素であり、開花や結実にたいして大きな働きを示します。
また、ミネラルの不足は葉っぱが黄色く変色してしまうことや、光合成が十分行えなくなるという問題点を引き起こします。
さらに雨が多い日本では、ミネラル分などが地下に流れて流亡してしまうこともあります。
土壌を酸性に傾けてしまう原因には、窒素分の投与しすぎによる要因もあります。土中に投与した窒素肥料は硝酸イオンとして残留します。この硝酸イオンが土中のカルシウムやマグネシウムなどを結合して地下へ流出します。雨が多いという問題と結びついてさらに問題を大きくするのですね。
酸性土壌の改良方法
窒素過多にならないようにする
酸性土壌の改良方法として、窒素をやりすぎないという方法があります。これは上記に記載している文章からも容易に想像できるかと思うのですが、過剰な窒素分を減らし、土中のミネラルの流出を防ぐということですね。
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アルカリ資材
そして、アルカリ性の土壌に対して酸性の資材を投与して中和させるように、酸性土壌にはアルカリ資材を投与して中和させるという方法が最も一般的ですね。
石灰資材としては、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、生石灰、消石灰等が用いられますが、いずれも塩基成分量が同じであれば、その効き目はほとんど同じと言われています。
他には苦土石灰などがありますよね。名前を聞いたことがある方も非常に多いかと思います。苦土石灰は、アルカリ資材である石灰と共に、マグネシウムが入っています。マグネシウムは、植物の生育において微量元素という扱いながら重要な働きをします。
酸性土壌によって、流出をしてしまう懸念がある元素のひとつであるため、一緒に投入してしまうことで植物に現れている生育障害が改善される場合もあるでしょう。
このようなアルカリ資材は、タネまきや苗の植えつけの1ヵ月~2週間前に土にすき込んでいきます。こうすることで種まきや苗雄の定植のころにはゆるやかに中和していっていることが期待できます。
資材を入れる場合は、まず深さ20~30cmを掘り起こします。 そして、1㎡当たり100~200gを目安に、石灰を散布します。消石灰は中和作用が強いため、少し量を控えたほうがいいです。また、石灰だけを投与してしまうと土が固くなってしまい、新たな生育障害を引き起こしかねませんので、堆肥も同時に入れていきます。
しかし、アルカリ資材の投入は一旦中和しても再びまた酸性に傾くなどの問題があります。そういった面を少しでも改善しようとしたのがビオライト。
ビオライトは、雨に流されにくい「軽質炭カル」という多孔質の結晶体によって形成されています。一般的な石灰資材よりも長期的に効果が持続する可能性があるため、試してみるのもいいかもしれませんよ!
以上が酸性土壌の問題点と改善方法。
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