【Mリン農法】リン酸の吸収に着目した農法!微生物資材…?
これは名前の通り「リン」に着目した農法。三大要素の名前が入った農法というのはあまりないため、珍しいですねー。しかし、何が目的分かりやすくて面白い。
ご紹介します。
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Mリン農法
Mリン農法では
- リンの吸収を促進
- 土づくり
- 葉面散布
の3つの柱で作物を栽培していきます。
基本的には、微生物資材を使用します。
では、その3つの点について詳しく見ていきたいとおみます。
リンの吸収を促進
植物の三大要素でもあるリン。
その働きとは簡単にいうと、花芽・根・実・糖を作るなどといったものです。
詳細はこちらの記事を参照ください。
上記の記事でも記載しているのですが、リン酸は実は日本のように酸性が強い土壌では金属イオン(アルミニウム・鉄・カルシウムなど)と結合し、肥料として植物に吸収されなくなってしまう現象があります。
これをリン酸の固定化といいます。
こうなてしまったら、せっかく肥料として土壌中にリン酸を供給してもその効果は期待できないのです。そのため、土壌分析の際は単なるリン酸の数値を図るだけではなく、植物が吸収できる形でのリン酸を測定する必要があります。
かなり厄介な問題なのです。そのため、土壌改良剤として土壌を中性に保つような資材が登場するわけです。
Mリン農法でもリン酸の固定化を防ぐ資材としてMリンカリンという資材があります。Mリンカリンは、過リン酸石灰と塩化カリを混合し、常温発酵させて使用する酵素微生物資材であり、リン酸の土への固定化を防くことができるものです。
そのため、作物は効率よくリン酸を吸収することができるのです。
リンはエネルギーの運び屋であるATPという成分を作り出すのに一役買っているため、植物にとっては必要な成分。そんなリンが十分に吸収できること見込める農法というのは酸性が強い日本の土壌にとっては強い味方でしょう。
Mリン農法では、そうしたリンの吸収に着目した農法。そこが一番の特徴と言えるかと思います。
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土づくり
バクヤーゼという有機質資材を発酵させる好気性菌を使用し、土づくりを行ういます。
Mリン農法で使用する土壌に施肥する主なものは堆肥とボカシ。
堆肥は、作物が良質な有機態窒素を吸収するうえでとても必要なものですし、ボカシは、ミネラルを補給してくれる大切な資材です。
その両者をバクヤーゼを使用して、短期間で良質なものに仕上げます。短期だからと言って未熟なものにはならないそうです。
未熟堆肥などの問題は硝酸態窒素などが不安視されていますよね。また、未熟を避けるとどうしても熟成に時間がかかってしまいます。
そんな中、短期間で良質なたい肥を仕上げてくれる資材は嬉しいところですね。
葉面散布
葉面散布は、土壌に投与する肥料よりも早く効果が期待できるものです。葉面散布で生育コントロールを行っている農家も少なくないでしょう。
Mリン農法でも葉面散布によって生育をコントロールします。
以上が、Mリン農法。
リンの吸収に着眼点を置いた農法ですね。なかなか特徴があって面白いです。
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役所を定年退職後、相続した畑2反であれやこれやと無謀にも野菜の無農薬有機栽培に挑戦中で4年目になります。
孫がアレルギー体質だったことから化学肥料と農薬を一切使用していません。
納豆・竹パウダー・米ぬか・油かすを元に液肥を製造しています。元肥は鶏糞を使用しています。
近所の農家の方々から虫食いと成長不良強いては収穫不足に対して化学肥料を使うように注意と指導の声が入ります。
私は、夫婦の年金がありますので農業収入に期待することはありませんので、家族や息子の嫁の実家がレストランを営んでいますので供給することに楽しさを感じています。
さて、本題ですが、やはり収穫をアップしたいと思っております。でも無農薬有機栽培での収穫と出来映えには限界を感じながらも肥料づくりに日々工夫しています。
そこで有機栽培に使用できる肥料はないかと探していましたところ毎月購読の現代農業でMリンカリンのことを知りました。さっそく購入して使用したいと思っています。
了解しました。