【ピンク農法】光の波長を利用したメルヘン農法!エロくはない!笑
なにやらピンク的なピンク農法という農法にたどり着きました。笑
最初見た時思わずニヤッとしてしまったのですが、結構効果があるようです。LEDで野菜を栽培する方法も増えてきましたので、それと似たような点がありますね。
ご紹介します。
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ピンク農法
ピンク農法は正式には光交換ピンク農法という名前です。
諏訪東京理科大学とマテリアルサイエンスの共同研究開発プロジェクトとして誕生しました。
どのような方法で行うかというと、ピンク色のビニールやネットを畝にかけたり、ビニールハウスのビニールとして使用したりするだけです。
資材に着目した農法であり、既存のこだわりのある土づくりをしていた場合、並行して実践できる点がうれしいですね。
まあ、ピンクのビニールというところで大体想像はできるかと思うのですが、こうなっちゃいます。笑
何ともメルヘンー!!!
しかし、このピンク色の物体はかけるだけで、なんと約25%の短期収穫が実現し、重量は平均1.7倍も増加。さらには虫や動物による被害も軽減されることが期待できるらしい・・・。
何とも一石三鳥なこのビニール。
あ、見た目もメルヘンだから一石四鳥か・・・。笑
まあ、冗談はさておいて、見た目とは裏腹にきちんと科学的根拠の詰まった素晴らしい農法なんです。
植物が光合成を行う際に有効な波長域は400~700ナノメートルと言われています。太陽光は300~550ナノメートルと短波長域なのですが、これを610ナノメートル前後の長波長域に変換することができるのです。
そうすることで、光合成が促進されるという最大の利点があるのです。さらに有害となる紫外線が軽減し、生長促進・糖度の増加の効果が十分に期待できるのです。
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LEDにて野菜を栽培する際も640~690ナノメートルの赤色の光が光合成を促進するうえで最適だと言われています。
このビニールはそれをライトの設備なしに実現できてしまうという画期的なものなのです。
さらに植物に対しては光合成の面において都合がいいですが、人間にとってもハウス内で作業をする際には都合がいいのです。というのも、暑さがいくらか軽減されるのですね。
そして、夜は逆に断熱効果が高いのが幸いし、ハウス内の温度が下がりにくい・・・という利点も生み出します。
暖房費をいくらか節約できる可能性があるのです。
実験
ピンク農法の実験は、八ヶ岳山麓・海抜1100メートル(長野県茅野市、富士見町、原村)で2ヘクタールの広大な土地で3年間行われたそうですが、その結果得られたのが上記に記載した約25%の短期収穫が実現し、重量は平均1.7倍も増加というもの。
これだけの資材で方法はかけるだけ。
それでこの結果を出してくれるのは農家としてはありがたいですね。調べてみたら結構家庭菜園でも取り入れている方がいて、効果も表れているようです。
「鉄腕DASH」で有名なダッシュ村でも使用されていたことがあるそうです。
効果をまとめると・・・
光合成が促進され、収穫物の重量増加が期待できます。
また有害な紫外線を軽減することができ、植物の品質は向上するし、人にも優しいです。
また断熱効果も期待でき、昼間は温度が上がりすぎないため作業がしやすく、作物にとっては日焼け防止が期待できます。夜は温度が下がりにくい為暖房費の節約が期待できます。
何より、自分が行っている農法はそのままでも施設にビニールをかけるだけであるため、並行して実践が可能。
まあ、ビニール代は少々値が張りますが、試してみるかとはあるかもしれません。
以上、ピンク農法の紹介でした。
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