農法の種類!自然農法と有機農法、慣行農法の違い!
有機農法さえも良くないとする立場の農法があります。
農法って、けっこう種類があるんです!個人的には、有機農法が一番プロフェッショナルだと思う!
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【自然農法】
まずは、自然農法というものですね。
奇跡のリンゴでお馴染みの木村さんが一躍有名になりました。
まあ、いろいろ黒い噂も絶えない方ですが、おそらく、土の力だけで立派なリンゴを栽培したというのは本当でしょう。
そこが嘘になると、農業の信用ガタ落ちだから、本当で有って欲しい。笑
この自然農法、木村さんがやたらフィーチャーされていますが、生産者の中には北海道でやっている方もいらっしゃいます。有機農法が良くないというのは、どういうことか。
土の中というのは、まだまだ未知な部分が多くあります。
一応、植物の三大要素として、リン、カリウム、窒素が現代の科学では明らかにされました。
そのことを実践し、緑の革命では、農薬も使用しましたが、たくさんの命を救いました。
しかし、そんな三つばかしの要素で成り立つほど自然は単純ではありません。
多くの菌や微生物、無機物、有機物が絡み合い成り立っています。
そのため、土本来の形を取り戻し、さらに植物には援助を与えずに、その生命力をフルで活用すれば立派な作物が育つという考え方を自然農法はとります。
有機農法で使用される堆肥などは、発酵が不十分であったり、自然の体系を壊すと考え、その結果、植物には、発ガン性の硝酸態窒素が含まれるようになり、葉っぱは濃い緑色をするようになります。
自然農法は、自然の恵みをそのままに、ということは、虫や草も意味があると捉えます。
先ほどの堆肥を例に挙げると、完熟堆肥をまいた部分は虫が寄ってこないのですが、畑の隅に置いていた未熟堆肥が雨で流れた部分は、虫が寄ってたかって作物を食べていたことがあったそうです。
このような体験から、虫は、人に害のある部分を食べてくれている、というように感じます。
そして、草は、土壌に必要なミネラルなどを補給していて、その土壌に必要な草が生えると言われています。
木村さんが言うには、農薬まみれだった土壌でも8年をかければ再生するとのことですね。
その8年の間に生える草は、背が高いものから低いものへと変化していきます。
草の種類も最終的にはなずなや、ハコベ、、、だったかな?になります。
これは、土壌が必要とするものが変化していくためであり、草も意味があってそこに生えるという考え方になります。
以上が自然農法の大まかな捉え方です。
しかし、有機農産物に与えられる称号有機JASのように、明確な基準がないのが自然農法。
ですから、 結構○○式自然農法みたいに派閥がわかれたりします。
○○には人の名前が入ったりしますね。
中には、草は、ロータリーで土壌に混ぜて行くものもあれば、草は一切いじらないというものもあります。
そのため、自然農法がほったらかし農法と呼ばれる場合もあります。
個人的には全然ほったらかし農法ではないかと思いますが。
たしかに草は他の畑よりも多いかもしれないけど、生産者は手塩にかけて愛情をそそいでいるのは間違いない!
そして、自然農法には、先日も触れたように腐り方が違うという特徴があります。
木村さんのリンゴジュースは3年ほったらかしたらワインっぽい感じになるそうです。笑
自然農法については、こんなところで。
次に循環農法。
【循環農法】
この農法は、個人的に最もしっくりきてます。めっちゃ尊敬してる方が行ってる農法です。
ちょいちょい、完熟堆肥や植物にも気持ちがあるからイライラは影響するとか、そういうことを例に出してきましたが、この循環農法を行ってる方の話です。
といっても一回しかお会いしたことがなく、話したことはほぼない!笑
この農法は名前の通り循環させます。
牛や豚や鳥などの糞を完全に発酵するまで二年管理して、それから畑にまきます。
まく量も前年の作物の収穫量と同じだけまきます。
そして、その畑に生えてくる草は、刈ってその場で干して畑にロータリーですき込んでいきます。
つまり有機農法がベースですね。
この農法と、自然農法はアレルギーのある方でも食べることが出来ると思います。
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【有機農法】
ここで、有機農法について。
今までの流れだと、何か有機農法ってあんまり良くない存在?という印象が少しあるかと思います。
個人的には、良くないとは思わないのですが、よりプロフェッショナルな部分が必要になるものだと思います。
そのネームバリューや安心安全をうたいたいのならば、それはそれで有機JASの認定が取れるようにやればいい話なのですが、
本当に未来の環境や子供達を考え、未来永劫やれる農業をやりたい!となった場合、有機農法に取り組むのには覚悟が必要だと思います。
自然と人の力が融合したものを理想とするからです。
先ほど上げた完熟堆肥や未熟堆肥の問題なんかはもちろんのこと、自然の体系を乱しつつ乱さないで援助するといいますか、ものすごいバランス感覚が必要になってくると思います。
とか、まだにわか農業研修生のひよっこが何を言っとる!という感じですが、私の有機農法についての印象はそんな感じです。
肥料などは、半分以上植物が吸収せずに、排水に流れたりもします。
多い時は九割を超えるそうですよ、吸収しない肥料。笑
有機農法でちょー有名な農家でも排水がなまら臭かったりします。笑
山から流れてくる水ってあんなにきれいなのにねー。
やっぱ何か違うんでしょうね。
有機農法は、圧倒的に有機JASの認定からはみ出ないように【有機】を守っている農家が多いような印象があります。
まじで自然との調和に向かって行こうとしてる感じがあまりしないんですよね、個人的に。
あと、有機農産物の市場における割合って1%程度らしいです。
少ないですよねー汗
そして、あまり触れてこなかった、一般的な農法について。
化学肥料や農薬を用いた農法ですね。
【一般農法】
これは、有機農法が目立ち始めてから、何かいい印象をもたれない感じになってますが、緑の革命で多くの命を救った農法です。
まあ、緑の革命も裏の思惑など盛りだくさんでしょうが、本当に救われた人たちはいますよね。
個人的には、この農法は、上に書いたような自然との調和を目指すものではなく、人が自然をコントロールしようとするもの、という感じがします。
虫を排除し、草を排除し、作物を太らせ、土を殺していく・・・。しかし、しっかりと管理をして、素晴らしい野菜を作っている方もいらっしゃるんです。
そのことを知って本当に驚きました。
やはり何事もバランスなのだと思います。
一般農法のなかでも今回は永田農法の話を少し。。。
【永田農法】
永田農法は、野菜の本来の原産地を大事にします。
トマトなんかは、確かアフリカ地方が原産で、高温多湿なんですね。
日本では、それに合うような土地がほとんどないから、ハウスでの栽培が主流です。
何の野菜だったか忘れましたが、崖のような丘でそこが原産地に似てるとかで栽培して、素晴らしい野菜を栽培したりもしています。
そして、肥料は、化学肥料の液肥を使用します。
必要なときに必要な分だけ。
ですから、洗練された感覚がなければ難しいんですね。しかし、その野菜は素晴らしいようです。まだ食べたことはないのですが、早く食べてみたい。
以上で、農法について、ざっくりとですが紹介いたしました。
あくまでも個人的主観という部分もありましたが。
にわか仕込みでもこれだけ多岐にわたる農法を知れました。本物ってなんなのか。。。
きっと、何がダメで何がいいとかいう世界じゃなくて、ものすごいバランス感覚が必要とされる境地かと思います。
これから先、進んでいくと、自分がどのようなものの捉え方をして行くのか楽しみではあるが、不安でもある。笑
でも進んで行くしかないですね。
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タグ:農法