むむ!葉っぱが黄色?マグネシウム欠乏で起こるクロロシスとは?

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クロロシス
マグネシウム欠乏が引き起こすクロロシス!

下の葉っぱが黄色くなってくる現象って家庭差延でも見られるかと思いますが、その原因は微量元素のマグネシウムによるものだそうです。

ご紹介します。

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マグネシウムの構造的な役割

マグネシウムの構造的な働きはこちらの記事で以前記述しましたが、

 

マグネシウムは葉緑素(クロロフィル)の構成に必要な元素になっています。そういった面から、植物に必要な三大元素は、カリ・リン・窒素と言われていますがマグネシウムも非常に重要な元素だということがわかりますよね。

クロロフィル

 

葉緑素は植物が光合成を行うえで重要な働きをします。光合成は、植物が生きて行くうえで必要不可欠な成分を合成しています。また、植物が酸素を放出する働きも光合成による働きだということが超有名ですよね。

環境改善にも大いに役立ってくれている光合成を行う葉緑素を構成するマグネシウム。
その重要性は、これだけでも十分に理解できます。

しかし、近年では葉っぱが黄色くなってくるクロロシスという現象にも大きな影響を与えることがわかりました。

 

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クロロシス

クロロシスは、下葉などの古い葉が黄色くなってくる現象のことを言います。

45-0065-00042948

http://www.blueberryhouse.com/v002/cultivation/hc_f.asp?fname=trouble引用

 

今までは鉄が不足してくることによって、クロロシスが発生すると考えられてきました。それは鉄がマグネシウムと同じように、光合成に必要な葉緑素を構成する要素であるため、鉄が不足することで、クロロフィルが減少し葉脈の間が黄色になると思われていたのですね。

しかし、最近の研究で、クロロシスを引き起こしている単体と、クロロシスを引き起こしていない単体で大きな差があるのは鉄ではなくマグネシウムであることがわかりました。

そして、古い葉から黄色くなってくるのは、マグネシウムが植物体内で移動しやすい元素であるためだと言われています。

 

同時に窒素の欠乏でも葉っぱが黄色くなってくる現象は見られますが、窒素欠乏では葉っぱ全体が黄色くなるのに対して、マグネシウム欠乏では葉脈だけに緑色が残って網目模様となる点が違ってきます。

マグネシウム欠乏で引き起こされるクロロシスは、古い葉が黄色くなり、しだいに茶色く変色していきます。そして最終的には枯れてしまい、落葉。落葉するということは、光合成を行う部分が減ってしまうということで植物内の光合成量が減少してしまいます。

光合成量が減少するということは、でんぷんの生成量が減少してしまい植物全体で栄養素が減少してしまい、不健康な野菜が生育してしまいます。結果的に病虫害に侵されやすい弱々しい野菜が育ってしまうということですね。

特に糖分をためる野菜では、その食味の低下は著しいでしょう。

 

 

対策

対策

対策としては、硫酸マグネシウム液を葉に塗布する、苦土石灰を水に溶かして株元にまくなどの対処法があります。

硫酸マグネシウムを葉面散布するのは、本当に一時的な対処にしかならないですが効果はあると言われています。

土壌のpHがアルカリ性であるためにマグネシウムの欠乏が起こっている場合は苦土石灰による土壌pHの調整が必要になるでしょう。これは土壌中における重金属の可溶化、不溶化がおおきく関わっています。

「マグネシウムが欠乏しているから、マグネシウムを土壌に供給すればいいんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、ただ単にマグネシウムを投与すればいいというわけではないのです。土壌がアルカリ性に傾くことで、土壌内の重金属は不溶化されてしまうのです。よく交換マグネシウムが減少してしまうと言われますね。

これは植物が吸収できる形で重金属が土壌中に存在しなくなってしまうということです。そのため、マグネシウムを直接投与しなくとも、土壌のpHをアルカリ性にしてあげればマグネシウム欠乏の症状は改善される場合があるのです。

鉄の場合にはpHが1.0上がると、溶解度は1,000分の1に低くなってしまうという研究結果もあるそうです。pHが上がるということはアルカリ性に傾くということ。このことからも、土壌のpHと植物が重金属を吸収できるかどうかは大きな関係があることがわかります。

 

以上がマグネシウム欠乏で引き起こされるクロロシスの紹介。

こうした原因がしっかりわかれば、どのような対処を行うべきかがわかるため、農業が無限の世界に広がるような気がしてきます。非常に興味深いですね!

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