連作障害の原因とその対処法!自然がもたらす神秘と人間のもがき!

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連作障害

農業につきものになっている連作障害。
そのメカニズムと、対処法は・・・?

ご紹介します。

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野菜の連作障害とは

家庭菜園ではなかなか大きな問題にはならない連作障害。

現代の化学農薬、化学肥料を使用して単一作物を栽培する農法が普及したために大きな壁となって立ちはだかっています。

 

しかし、単一の作物を一定の圃場で栽培したいという自然界にはないルールを、人間が作り出したために起きている現象であるため、起きるのが自然と言えば自然という感じもしますよね。

実は植物は、ある種だけが無限に広がることがないようにするメカニズムが備わっているのですね。そう言ったメカニズムが備わっているために多種多様な植物が生息し、この環境を守ってくれています。

 

しかし、毎年同じように同じ場所で同じ作物を栽培したいのが人間。そこでいがみ合ってしまった結果起こるのが連作障害です。

連作障害で起きる症状や、どの程度同じ圃場での栽培を嫌うのかは野菜の種類によって違います。以下に簡単ではありますが表にまとめましたので参考にしてください。

 

トマト 青枯れ病、萎凋(いちょう)病
なす 青枯れ病、半身萎凋(いちょう)病
ピーマン 立ち枯れ性疫病、根瘤(ねこぶ)線虫
きゅうり 蔓割れ病、線虫類
すいか 蔓割れ病、線虫類
メロン 蔓割れ病、線虫類
えんどう 立ち枯れ病
はくさい 根瘤(ねこぶ)病
こまつな 根瘤(ねこぶ)病
キャベツ 根瘤(ねこぶ)病
空けなければいけない期間 品目
6~7年 ナス、スイカ、エンドウマメ、ゴボウ
4~5年 サトイモ、トマト、ピーマン、トウガラシ、メロン
2~3年 キュウリ、ソラマメ、インゲン、ニラ、レタス、ハクサイ、セロリ、イチゴ、ミツバ
1年 ホウレンソウ、コカブ

 
 

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原因

では、なぜそのような連作障害が起こるのか・・・。

ここで一つ興味深い考察があります。水田では1000年も米を繰り返し作っていますが、連作障害が起こっていないのです。田んぼというのは、畑のように気軽に回すことはできません。

水はけが良すぎても、悪すぎてもいけないという条件などがありますよね。そのため、小麦を栽培することもありますが、田んぼは田んぼとしてお米が作り続けられています。

これは、水田は水を張って酸素を遮断して嫌気状態にするので、好気性菌が活動を行えないためであると考えられています。大きなヒントですね。菌が関係しているようです・・・。

 

大きく分けて連作障害の要因となるのは3つあります。

  1. 化学性の悪化(塩類集積、土壌の酸性化、微量要素欠乏)。
  2. 土壌微生物による病害。
  3. センチュウによる障害。

 

一つ目は、感覚的にわかりますよね。一つの作物を作り続けているとその作物に必要な成分だけがどんどん失われ、土壌から欠乏していくということです。

 

二つ目は土壌中の微生物のバランスが崩れるために起こるということです。
同じ作物をつくり続けた結果、土壌中の栄養素と同じように、土壌微生物の多様性が崩れ、その結果増殖した病原菌によって障害にあたる病気などが引き起こされるのです。

これは、植物の根が大きく関わっています。
根は養分を分泌しており、根の1,2ミり周辺では大量の微生物が活動していると言われています。そのため、病原菌が入る隙間がないことや多様な微生物の働きで病原菌を防げているのですが、それが収穫されることで残渣に残った病原菌が繁殖し、再び植えられたときに抵抗が聞かなくなってしまうようです。

 

三つめは、植物に寄生するタイプのセンチュウがおあな時作物を植え続けることで増えてしまうため、障害を起こすというものです。
普通のセンチュウはミミズと同じような働きをしているそうですが、10%程度のセンチュウは寄生する型で増殖することで植物が生きて行けなくなってしまうような被害をもたらしてしまうということです。

 

 

対策

こうした連作の対処としてはいくつか方法があります。

 

微生物の多様性を維持

まずは多様な微生物が活発に活動する環境を整えるということですね。農業には様々な農法があり、微生物を土壌に投与したり、微生物を活発にするための堆肥やボカシを投与したりする農法もありますよね。

そう言った農法の目的は連作障害の対策ということではありませんが、多様な微生物が活発に活動する環境が如何に植物にとって重要かがわかるでしょう。

豚ぷん堆肥なども非常に効果的だそうです。動物性堆肥はあまりよくないという説もありますが、連作障害が出ている圃場で豚ぷん堆肥を入れた場合と入れなかった場合の菌数と収量を比較した場合、菌数の増加と、2倍近い収量の増加が見られました。

 

輪作

輪作は昔から連作障害の対策として行われてきた代表的なものですね。原因の部分でわかるかと思いますが、根周辺の事情で連作障害は起きています。

そのため、極端にいうと一つとなりの畝で栽培したら連作障害は起こらないと言われています。その差は50cmから1m程度でしょうか。それぐらいの距離があれば土壌中の環境は違うということですね。

 

しかし、なんとなく輪作してもいけないのです。連作には相性の悪い作物があるので注意しましょう。

前作の野菜 相性の悪い後作
ナス トマト、ジャガイモ、ピーマン
エンドウマメ ホウレンソウ
ソバ カブ
ナス、セロリ、ハクサイ サツマイモ、ダイコン
サツマイモ カブ
キュウリ ニンジン
ジャガイモ エンドウマメ、ショウガ
ダイコン ピーマン

 

土壌中の栄養素が足りないんだと判断して肥料を入れる場合は、きちんと土壌分析を行った方がよさそうです。そうしないと、一つの要素が過剰に入ってしまうことが懸念され、それによって新たな障害が生まれる可能性があるからです。

 

 

以上が連作障害のメカニズムと、その対処法。
自然の神秘性を感じさせてくれる現象ですね。

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