田舎の農地荒廃の現実|金儲けと農業はどこへ向かう?

 

今回は、田舎の農業現場を見続けて育った方の体験談。

その中でも「百姓を金儲けの手段と思ったら百姓は、出来ない。」と言う言葉が身にしみました。

記事の最後には、最近頂いたメッセージから関連した市民がスポンサーとなる初の番組「バクロスTV」についても紹介していますので、是非最後まで読み、現代農業、現代社会について考える機会を作って下さい。

 

 

 

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Kさんの体験談

 

日本の農業のこれからはどうなるのでしょうか。

産業別に分けると圧倒的な従事者の数で、かっては自民党最大の圧力団体と言われた農業・農協ですが・・・

今や、昔年の面影はなく、斜陽産業の象徴が日本の農業です。

 

私の住んでいる愛媛県の西宇和郡伊方町もその例に漏れず、風前の灯火のような状況です。

伊方町は、柑橘の産地として一時期は名前を馳せた所ですが、農業従事者の高齢化が著しく、園地で働いている人は、ゆうに70歳を超える人ばかりです。

 

私は、天気が良い日は、散歩に行きます。

20年程前であれば、道路沿いの密柑山は手入れが良い園地ばかりでした。

しかし、最近では、後継者がいないので、道路沿いの園地も放任園が増えてきました。

私の住んでいる地域は、平坦地が少なく、石垣を積み上げた段々畑の密柑山ばかりです。

条件は他の産地と比べると良くはありません。

 

しかし、ご先祖様達が、猫の額ほどの畑でも、手間暇をかけ耕し生計を立ててきた長い歴史があります。

特に太平洋戦争直後は、日本全体が食料不足で、食べ物を求めて人が増え、ベビーブームの影響もあり、今の人口の5倍以上の人が住んだ時期があったようです。

私の叔父が言うには、終戦直後は、農家でなければ「非農家」と呼ばれ、差別されたことがあった言います。

 

ところが、食糧事情が良くなると、仕事を求めて田舎の農村を離れ、都会に住む人が増えました。

 

私の中学校の修学旅行は、大阪・京都に行きました。

大阪の旅館では、生徒の父親達がたくさん面会に来ました。

実はこの当時、私の地域は大勢の男性が出稼ぎをしていました。

農業は、母親と祖父母が営んでいました。

いわゆる、母ちゃんとじいちゃんとばあちゃんの3人の「三ちゃん」農業です。

そのため、出稼ぎにでていた父親達が修学旅行の旅先に面会に来たんです。笑

 

この後は、出稼ぎ先の景気が良くなり、畑を処分して一家で都会に移り住んだ人も数多くいました。

高齢になり後継者がいなくなり畑を処分して都会に住む子供の所に行った人も数多くいました。

今では、農地は売却しようにも売れない時代になりました。

小作料を無料にして取り敢えず耕作して頂いている農地が増えました。

しかし、道路から離れていると・・・たとえ無料でも耕作する人はいないため荒れているのが現状です。

 

 

最近では、行き着くところまで行ったようで、道路沿いの密柑山でも荒れる園地が増えたきました。

 

後継者がいないということは、農業に魅力を感じる人が少ないということなのでしょうか。

 

農業では生計が立てられないということなのでしょうか。

 

地元の役場や農協を退職した人たちの大半は農業に携わっているようです。

この事実は年金があるから農業が出来るということに他なりません。

自分や、周囲の大切な人をまかなえればそれで良いと言う農業です。

この人達の農業後継者は皆無です。

 

つまり、この人達が農業が出来なくなると、その農地は、荒れ地になることが確実です。

「百姓を金儲けの手段と思ったら百姓は、出来ない。」

彼らは常々こう言います。

 

 

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私たち夫婦は、今年の春で二人との定年退職をしました。

私は長男ではありませんので、実家の農地を守る必要がありません。

そのため、家内の実家の密柑山を転用して家を建てました。

家内と、家内の母親と3人で暮らしています。

 

密柑山の面積が200坪位だったので、宅地に半分くらい転用して残りを畑に残しました。

今年は、退職して、時間に余裕が出来たので、野菜苗を植えたりして日々を過ごしています。

夏野菜の苗を、家内の母親が老人クラブで頂きました。

 

トマト、胡瓜、茄子、トウモロコシを植えました。

私の住んでいる地域は、今年の夏は雨が降りませんでしたので、苗を枯らした方が多かったようです。

我が家の家庭菜園は、家の隣なので、毎朝、ホースを伸ばしでの水まきで枯らさず育てることができました。

 

特に、胡瓜は、次から次に花が咲き実を付けかなりの量を収穫しました。

食べきれないので、ご近所の人や親戚にお裾分けをしました。

ご近所のお漁師の方には、お返しに魚を頂いたり、ジャコ天屋の家内の従兄弟にはジャコ天を頂いたりしました。

 

想定外の嬉しい収穫になりました。

 

また、家の周りに堆積していた落ち葉を畑に入れて耕した場所に、トウモロコシを植えました。

自前の腐葉土が功を奏したのか、収穫することができました。

少し小振りでしたが、甘くて美味しく、毎夜、食卓を賑わせ、ビールのつまみになりました。

 

日曜日の朝8時からNHKで園芸教室の番組があります。

欠かさず妻と見ているのですが、茄子の剪定が番組の中にありました。

思い切って枝を切ると秋茄子が収穫できるという内容でした。

 

これを実践すると見事に秋茄子が沢山収穫できました。

妻は、今まで上手に茄子を育てたことがなかったので「目から鱗が落ちた。」 と口癖のように言うようになりました。

家庭菜園の醍醐味を味わったようです。

 

また、皮付きのピーナッツが認知症の予防に効果があるとテレビで放映されていたので、種を買ってプランターに植えて苗を育て、その苗を畑に植えました。

少しですが収穫することができました。

 

夏野菜が終わると春野菜の準備です。

家内の従兄弟が種苗店でタマネギ苗を購入して植えました。

キャベツとブロッコリーは近くのホームセンターで買って植えました。

畑にはスモモの成木が3本あります。

初夏に収穫をしてそのまま食べたりお裾分けをしたり、スモモ酒を作ったりしました。

秋には2本ある甘柿を収穫してデザートで食べました。

渋柿は、2年ほどほったらかしていたので、枝が折れるほど実を付けました。

干し柿にしたり、大阪の親戚にみかんと一緒に焼酎を含ませた新聞紙にくるんで送ったりしました。

 

家内の母も、94歳という高齢で足腰の衰えは隠せませんが干し柿の皮むきの戦力になって頂いています。

我が家は、3人で、楽しみながら家庭菜園をしてスローな生活を送り日々を過ごしています。

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いやあ・・・

「百姓を金儲けの手段と思ったら百姓は、出来ない。」

この言葉はなかなか身にしみますね。

 

僕も農業はお金とは絡めてはいけない分野だと思います。

しかし資本主義経済は、全てがお金とのやり取りによって回る経済。

そのため、現実は甘くなく・・・ビジネスとして成り立たない農業は淘汰され、どんなに心意気が高くても続けることができないのが現実です。

 

芸人のタモリさんは、そろそろ新しい経済体系が出てくるべきだ・・・と警鐘を鳴らしていますが、資本主義経済は現代社会を作る根っこの部分。

それを変えるというのは土台をひっくり返すと言うことになるので、それこそ氷河期や戦争などで壊滅的なダメージを受けて、全てが水の泡とならなければ難しいかも・・・(;´Д`)

なんて、想像したくも無い世界ですが。

 

社会を変えるもう1つの方法は、多数派しかありません。

多くの人が同じ意見を発することによって社会を構成している基本概念は変えることが出来ます。

そのためには、日常を日常としてそのまま受け入れる人間ではなく、当たり前の事でも疑問を持ち、先の未来を考えながら生きる人間が増えなければ難しいです。

それが1人1人の行動に変化をもたらします。

 

例えば、ン地上で食べる野菜が変わるでしょうし・・・

例えば、お金に依存しない物々交換による自給自足まがいな生き方の人が現れたり・・・

例えば、大企業に依存しない市民がスポンサーの番組が放送されたり・・・。

 

このブログを運営していると、たくさんの方からメッセージを頂くことがあります。

その中の1人が、「バクロスTV」という日本で初めて市民がスポンサーとなって放送されている番組を立ち上げた代表者。

この番組については他の記事で詳しく触れたいと思いますが、動画のURLだけ貼らせてもらいます。

 

 

一般のメディアでは絶対に公表しないような内容・・・主に食や農業、医療に関わる分野について専門家を交えて放送しています。

まだ立ち上げたばかりで、番組の内容は正直質が高いものとは言えません。

ぽろっと発言された内容がもの凄く重要なことなのに、サラッと流されてしまい、知識が乏しい視聴者は置いて行かれたりする場面もたくさんあります。笑

扱うテーマがざっくりしすぎていて、ふわっとした討論となることもあります。笑

 

それでもたくさんのヒントが隠された番組です。

 

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1つ1つが短い時間で構成されているので、是非見てみて下さい。^^

 

 

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