家庭菜園の魅力|初心者でも簡単に取り組める家庭菜園の楽しさを紹介
家庭菜園を楽しんでいる人は、何に面白みを感じているのでしょうか。
私もささやかな家庭菜園を楽しんでいる一人ですが、一度はまると止められなくなってなってしまいました。
何が一体これほどまでに私を虜にしたのか。
それほど家庭菜園の魅力は大きいと考えています。
これから家庭菜園を始めようと思っている人も、家庭菜園玄人も、是非1度読んでみてください。
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家庭菜園の魅力とは
家庭菜園の魅力は数えきれないほどたくさんあります。
例えば育てる楽しみ、収穫する楽しみはもちろんです。
列挙するならば
- 農薬を最低限に抑えられること
- なんなら無農薬にも挑戦できて安心・安全な野菜が食べられること
です。
また、失敗から学び、来期に向けてよりよい野菜を作りたいという意欲もわきます。
園芸療法という言葉もあるように土いじりをすることや植物を育てることは癒しの効果も期待できます。
実際に高齢者施設等では簡単な菜園作業を取り入れているところも多くあるのです。
そして土づくりや作付けの計画を考えることは頭の体操にもなるのではないでしょうか。
何よりご近所さんへのお裾分けは、押しつけにならない限り良好なコミュニケーションを図る上でとても有意義な交流のきっかけになります。
会社を定年退職された方がはまってしまう例もあるように、家庭菜園を楽しむことは人生に潤いをもたらす最高の手段の一つと言えます。
さらにスーパー等に並んでいる野菜を見るだけでは、どんなふうに栽培されて実る野菜なのかは分かりません。
ジャガイモが木にぶらぶらとぶら下がってできる野菜だと思っていた子どもの話も聞いたことがあります。
特に「ほうれん草」は土に植わっている姿に驚く人が多いようです。
おひたしになっている姿しか見たことがない人が多いため、原型の元気な葉っぱは「意外・・・」という声が多いです。
家庭菜園をしていると、根の張り方から芽の出方、成長の段階ごとの野菜の姿や収穫時の目安、旬などが一目瞭然で分かるようになります。
一般教養の範囲として小学校でサツマイモを栽培する以上のことが実感として体験できます。
このように、家庭菜園がもたらす心理的・社会的な効果も見逃すことはできないと思います。
家庭菜園で自給自足は難しい?
しかしながら、趣味での家庭菜園のみで完璧な自給自足は難しいものです。
私はスーパーにも行きますが、安価な野菜が手に入る直売所を利用することも多いです。
そこでは、キュウリが三本から四本入って100円とか、小松菜が大きな束で100円とかで売られています。
本業の農家さんの商品もあれば、家庭菜園の規模が大きい方が出品されているケースもあります。
安い安いと喜んで購入するのですが、ふと考えさせられることもあります。
「農家さん、これでやっていけるのかな。」とか、「家庭菜園で資材を調達するより産直の方が安上がりだな。」とか・・・。
消費者目線で考えると、家庭菜園より安価な産直を利用する方がかえって安くつくことに気がつきます。
まるで少人数の食事を自炊するより、スーパーのお総菜を食べる方が安くつくのと似ている気もします。
実際は産直と一言で言っても様々な事情を考慮した価格設定になっていますし、低価格な産直ばかりでもありません。
それこそ娯楽の一環で産直に出品しておられる方もいます。
けれども本業の農家さんはどうでしょうか。
天候に左右されながら休みらしい休みもなく、手塩にかけた野菜が産直に限らず二束三文で売られていたら・・・。
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安い野菜に飛びつきながらも、私はいつも複雑な気持ちになります。
難しい経済のことは分からないのですが、同じ生活者としては心が痛むのです。
もっと農業の経済関係に関心を持つべきなのでしょう。
難しいことは分からなくても、農業を営む人への敬意を持って野菜を食べたいと考えています。
私にできることはその程度なのですが、今後はさらに関心から知識を増やしていかなければと考えています。
知識が増えると行動が変わるかもしれません。
そして、身近なところに話を戻すと、自分の家庭菜園に対する思いですら変わるかもしれないような気がするのです。
農業と家庭菜園は同列に語れるものではもちろんありません。
しかしながら、猫の額の家庭菜園であっても自然の恵みに感謝することはできます。
自分で土を触ることは何万分の一でも農業という仕事のほんの一かけらの部分に思いを馳せることができます。
お金の問題をすぐさま生活に取り入れるのは難しいのですが、まずはお金の問題以外のところから始めてもいいのではなでしょうか。
冒頭に私の思う家庭菜園の魅力を書き連ねたのですが、もう一つ大切なことがありました。
家庭菜園の魅力や効果についてはやっている人なら充分に理解、もしくは肌で感じていることでしょう。
私もまたその魅力に取りつかれて一番旬の野菜を一番新鮮で安全な状態で食卓に並べています。
「自分で作った」という一点においてどんなに不格好であっても美味しく感じるモノなのです。
だからこそ、誰が作った野菜であっても農家さんの野菜作りに敬意を込めて野菜を美味しく頂きたいと思います。
家族の口に入る物のことですからやはり無関心ではいられません。
関心を持つ人が一人でも多く増えることを願っています。
家庭菜園ですら楽しいことばかりではありません。
農業への問題意識を持てること、これもまた家庭菜園の重要な効果だと改めて実感しているところです。
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