日本の肥料自給率の現状!実は食料自給率よりもヤバかった!

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肥料自給

食料自給率よりもやばい問題かもしれない肥料と燃料の自給問題。

今回は日本の肥料事情など、どの点がやばいのかを紹介します。

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肥料というと植物の三大要素と言われているリン・カリウム・窒素は必須になっています。

 

最近では「奇跡のリンゴで有名になった自然農法などの無肥料栽培も名前が知れましたが、そういったものはまた別の機会に記述したいと思います。

ここでは慣行農法である化学肥料、農薬を使用した現代的な農法を取り上げていきます。
日本の耕作地単位面積あたりの消費量は、肥料が世界第5位農薬は世界第2位となっており、現在の日本の農業は肥料、農薬依存が進んでいます。

 

個人的には化学漬けの農法は好きではないのですが、これにより多くの人間が救われたのも事実。その恩恵を多大に受けて今の食文化が成り立っています。

 

しかし、肥料を多く使用し、石油が必要な農薬を多量に使用している現代農業はそれらが枯渇する不安と隣り合わせです。

日本の自給率を算出しているカロリーベースの算出方法では、海外の飼料で育てられた畜産物は国内の自給率に反映しないようになっています。

しかし、肥料や農薬はそういった換算方法はされていません。後述しますがそのほとんどを輸入に頼っているにもかかわらず、輸入した肥料で育った米、小麦、野菜なども普通に自給率に換算しています。

厳密にいうと国内で生産ができない状態なのですが・・・。“肥料自給率”という概念を適用して計算すべき様に思いますが、そうはなっていないため、その危険性はあまりあ叫ばれていません。ですので、今回はそういった話を記述していきます。

 

 

リン

日本はリン鉱石を生産せず,100%輸入に依存しています。

これだけでも、アウト―!という感じですが、世界的に見てもリンは非常に価値が上がっています。今世紀中には、経済的に見て採算が合うような場所にあるリンは取りつくしてしまうと言われており、それを取りつくしてしまうと、一気に値段が高騰するような高価なものになる可能性が高いです。もしくは取れない可能性さえあります。

リン酸肥料が使用される主な作物とその割合は、小麦が18%、野菜・果物が16%、米、トウモロコシがそれぞれ13%、大豆が8%、サトウキビが3%、綿花4%となっています。

なくなってしまうと、現代的な農業が展開できない、もしくは収量や効率性が著しく下がることが予想されるため、心配が大きいところです。

 

 

 

カリウム

カリ鉱石もその多くを輸入に頼っています。

カリ資源の生産量順はカナダ、ロシア、ベラルーシ、ドイツと並ぶのですが、これらの国で資源の8割を握っています。

自国で生産もできる中国は、2001年には塩化カリの国内生産量が約65万トンに過ぎなかったのですが、その後の経済発展により、今では約400万トンを国内生産、約600万トンを輸入に頼る大消費国になっています。

そのため、中国が自国のカリを輸出しないという事態にもなり、大きく話題になりましたよね。
アメリカなども自給ができないため、中国に並んで消費量が多いです。

日本の輸入量は全体のわずか2%と少ないように感じますが、自給がほとんど行えないため、輸入ができなくなると多大な影響をきたします。

 
 

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窒素

窒素はこの三大要素の中でも、空気中に多量に存在しているため、入手が容易なように思えるかもしれません。

実際、窒素肥料は工業的な製造が可能なのですが、製造のためにはアンモニアが必要であり、さらにたどると水素が必要になってきます。

その水素を作るにはエネルギーが必要で、現在は天然ガスが主な原料となっています。
このエネルギー自給率というのが、4%(原子力を含めると18%)で、天然ガスもほぼ100%を輸入している状態になっています。笑

元のもとのもとをたどっていけば、日本ができることはなくなってしまうのですね。

 

 

 

キューバ

そんな中、不安になりますがキューバが先導をひいてくれています。

1980年代から食料自給率を強化しようとしたキューバですが、もちろんソ連から入ってくる石油、化学肥料に頼った大規模農業を行っていました。

しかし1990年代初頭のソ連の崩壊でエネルギー、肥料の輸入がストップし、農業を行うことが困難になり、多くの餓死者が出ると予想されました。

そんな中、大きくかじを切り、化学肥料に頼らず大量のエネルギーも必要としない小規模有機農業に切り替えていきました。
その結果農業自給率は飛躍的に上がり、今や有機農業の先進国となっています。

 

この歴史的な結果には大きく勇気づけられるものがありますよね。
しかし、有機農業と言っても、その内容はピンキリで、結局肥料は輸入に頼らざるを得ない場合もあります。

 

そこから脱却するにはやはり、畜産動物(牛・豚・鶏)の排泄物を利用するしかないでしょう。
動物の排泄物にはリンや窒素をはじめとして有機物も多く含まれているのですね。現状では、廃棄物として処理される場合が多く、あまりそういった循環は行われていません。

こういった循環できるシステムを構築し、資源にばかり頼らない環境を作り出していくことが重要になっていくと思います。

以上、肥料自給に関する話題でした!

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