肥料と堆肥の違いは、何に与えるかの目的の違いにある。

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肥料
肥料と堆肥の違いって、けっこう曖昧になりがちです。
まあ、構成されている成分だったりは有機農法の場合、似たようなものが多いのも事実。

ですが、両者には境界線があり、使用の用途は違っていますので、ご紹介していきます。

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堆肥

堆肥とは、家畜糞や落ち葉などの有機物を微生物の力で腐熟させたものです。

想像どおりでしたか?笑

 

有機肥料と同じような成分にて構成されています。

堆肥の一番の目的は、土の中に投入することで、土壌の通気性や保肥性、保水性を高める効果があります。土の団粒構造とか聞いたことがありませんか?土の塊具合のことですね。

サラサラだと、水が溜まってしまい空気も通りません。
いい感じに土がまとまると、水はけがちょうどよく、通気性もよくなります。
しかし、土の塊が大きすぎると水がはけすぎて乾燥してしまいます。

そういった外観から見ても分かるような土の構造をよくするためにも堆肥を入れます。

 

また、目には見えないような土の中身にもいい影響を与えます。
というのも、山の中などの自然界では、落ち葉などが自然とたまり、栄養の循環が行われています。しかし、それが畑になると土への栄養を入れてあげないと、土が痩せていくと言われています。

自然農法などの考え方の場合、堆肥さえも与えないで自然の循環を信じるということもありますが、一般的には何サイクルもする畑上で、きちんと栄養素を補完して上げることが大事と言われています。

 

肥料との違いでいうと、堆肥は植物に対する影響が徐々に現れるところが肥料とは大きく違っています。堆肥に含まれる有機質成分は、微生物による更なる有機質の分解とともに野菜が直接摂取できるカタチに変化し、徐々に野菜に利用されていくためです。

堆肥を語るうえで重要なのが完熟であるのか、中熟であるのか、未熟であるのか、です。

一般的な認識だと、未熟や中熟のものは窒素分を多く含んでしまい、それが硝酸態窒素を多く含んだ野菜を生んでしまうということが起きます。硝酸態窒素は発がん性物質へ変化するものであるため、注意が必要です。

 

 

また、完熟していない堆肥を土に入れると、生ゴミを直接土に混ぜたのと同じ状態になってしまいます。構成しているものが基本的に生ごみのようなものであるため、これは納得。
しかし、そうした結果、未熟のたい肥が腐敗して地温があがってしまったり、ガスが発生したりして、根あたりや根焼けを引き起こすこともあります。

そのため、完熟たい肥を勧める場合が多いですが、分子レベルで考えると中熟堆肥が最も植物の吸収には良いという方もいます。

 
 

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肥料

一方で肥料は、人間が作物を育てるため、つまり植物の成長をよくするために土へ投入するもの。

堆肥が土のためということに対して、肥料が植物のため・・・ということですね。

 

特に化学肥料はそれが顕著であり、植物が必要としている三大要素である「チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)」を直接ぶち込んでいる印象があります。

しかし、これは自然界には存在しない形であり、人間が作り出したものであるため、環境や人間に当たらる影響などを考えると、与える量はなるべく少なうした方がいいと思われます。

ですが、植物が直接欲しいものを受け取れるため、その効果は著しいです。
チッ素(N)は、野菜において、野菜の葉っぱや茎にたいして必要とされています。リン酸(P)は、野菜の花や果実に対して必要とされています。カリ(K)は、野菜の根に対して必要な成分です。

 

こういった要素を補給できるため、もろに植物の生育に必要なものになります。

有機肥料は、上記の化学肥料とは違って、天然のもので作っています。そのため、堆肥と同じように微生物が分解してくれるような要素で構成されています。

化学肥料と大きく違った点はそこにあり、それは同時に「チッ素、リン酸、カリ」の三大要素をバランスよく配合されたものを作るのが難しいということです。

 

しかし、化学肥料を構成するための「チッ素、リン酸、カリ」を作り出す原材料を採掘し続けることは困難であるため、有機肥料に切り替えていく必要はあるでしょう。詳しくはこちらの記事に記載しています。

 

以上が、堆肥と肥料の違い。

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