野菜の規格は頑な?野菜の破棄がなくならない理由!

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野菜と規格

どーも、ぱずーです。

 

皆さんは、食料廃棄と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
おそらく、家庭から出る生ごみでしょう。

 

現在、日本において食品廃棄物は約2000トンちょっとあり、その中で、約6割を占めるのが家庭からの生ごみと言われています。

そして、残り約4割が加工場や、流通で捨てられる残渣、レストランなどで捨てられる食べ残しと言われています。
日本は世界でも類を見ないほど、食品廃棄物が多い国なのです。

 

しかし、「食料」の廃棄で言うと、さらに深刻な問題があります。

流通している野菜に関して、その量のなんと倍近くの野菜が畑に廃られているのをご存知でしょうか?

畑では、全収穫量の4割から6割近くの野菜を収穫しながら、その場に捨てているのです。

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なぜか?

原因は以下のようなものが上げられます。

  • 野菜の流通の規格に適さないため
  • 「旬」な時期により大量に市場に出回るため
  • 病気などが流行ってしまい、市場に出せないため

この原因は、3番目の「病気」などやむを得ない事情以外は規格に適さないことや、大量に流通されるために、その野菜自体の「価値」が下がってしまい流通のコストと見合わなくなるという大きな問題があります。

 

規格

 

【大根】

大根

「規格」という話をしましょう。

例えば皆さんご存知の大根だと卸先などにより変わってもきますが、800gから1.1kgの間に入る大根が、最も市場価値の高いものとされています。

この重さの大根は、育ちすぎて大きくなってしまった大根よりも高値で取引されます。
季節によって市場価格は変化しますが、1kg当たり60円から100円くらいの差が出てくるかと思います。

一般的に大きく育ってしまった大根は加工に回されると思います。
大きく育ったのに、市場価値は低いのですね。その理由は消費者を考えたら明確になります。

スーパーで大根が並んでいる様を想像してみてください。

バカでかいものと、お手頃なサイズの大根が並んでいたら、「大きいものは残してしまうかもしれない・・・」という心理が働きお手頃なサイズの大根を購入するかと思います。

中には、「私は大根を残さず調理する自信がある」という強者もいるかもしれません。

しかし、消費者の多くはデカい大根は必要としていないのです。

 

そして、規格によるもう一つ重要な部分が「形」ですね。
スーパーで曲がった大根を見たことがあるでしょうか?

もしかすると、子どもなんかは、まっすぐな大根しか見ていないから、大根はまっすぐなのが普通かと思っているかもしれません。

しかし実際に、畑の現場に立つと二股や三股や割れなどは当たり前。

 

中には、こんなセクシーな大根もあります。笑

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そして、そのような大根は大体落書きをされ

20150127144532

 

このように装飾品として飾られたりもします。笑

※食べ物に対してなんてことを!と憤慨された方、誠に申し訳ありません。

 

人参なども割と大根のような感じですね。
重さなどによる価格の違いは、大根ほど大きくはないかと思いますが。

私は、有機農家の研修生として仕事をしていたことがありますが、その時、大根を担当しており、収穫量の半数前後を畑に捨てていました。

 

 

【ミニトマト】

ミニトマト

ミニトマトなどは、割れてしまわぬ限り、卸先によって大きいものも小さいものも、ヘタがあってもヘタがなくても大体出し切ることが可能です。

「割れてしまわぬ限り」と書きましたが、割れないようにするというのも、なかなか苦労があります。汗

某ハンバーグチェーン店のディッシュを頼んだ場合についてくるサラダありますよね。
そのサラダの上に乗っているミニトマトは「ヘタあり」の「8gから18gの間」という規定があります。

おそらく、見栄えと食べやすさを考慮してのものかと思いますが、ヘタありにこだわり大きさも厳密にg数で仕切らなくても・・・と感じてしまいます。

 

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【キャベツ】

キャベツ

続いて、私が学生時代に経験したキャベツの規格外品。

実は、私は学生時代に「こぼれ野菜の直売所」と題して、北海道の洞爺湖にて野菜の直売を行っていたことがありました。

その詳細に関しては、こちらの記事で記載していますが、今回は、その時扱っていたキャベツの話。

そのキャベツを育てていた農家さんは、某ハンバーガーチェーン店に卸していたのですが、その店で加工するにあたり、キャベツの芯のサイズが決まっていたのですね。

 

その規格にそぐわないとして、約4反ほどのキャベツをトラクターで一気につぶしました。
4反(たん)というのは農業で使用される単位で、1反=1a(アール)=約1000㎡です。

 

つまり、1反はボルトの走る100mトラックの幅が10mある場合の面積に相当します。

少しは想像しやすいでしょうか?笑
4反というと、その4倍になります。

その面積にびっしり植えられているキャベツが一気につぶされてしまったのです。

その光景は当時学生だった私にとっては、かなりショッキングな光景に映りました。

しかし、農家にとっては当たり前な光景なんですね。

おそらく、つぶされたキャベツの中には芯の規格を通るようなキャベツもあったでしょう。
しかし、そのキャベツを畑から探し出す方が手間なのですね。

 

 

【葉物】

葉物

葉物の野菜は、通常外側にある葉は捨てられます。
葉物野菜というと、小松菜、水菜、春菊、チンゲン菜などが上げられますが、外側の葉を捨てるというのは、キャベツや白菜、レタスなどもそうですね。

農薬を使用して栽培された野菜だったら注意して、消費者である皆さんも捨てたりするのではないでしょうか?

私が務めていた農業法人は有機農家でしたので、そのような理由から葉を捨てたりはしないのですが、外側の葉は黄色に変色しやすいためやはり破棄せざるを得ませんでした。

また、卸先の規格で、最低限の株数とg数が決まっているのです。
1株で規定の重さを超えているようなものでも葉を何枚もちぎり、他の株と組み合わせて出荷しなければいけません。

そのため、収穫適期をすぎてしまうと、ものすごい量の食べられる葉が捨てられます。
選別をしていると「自分はいったい何をしているんだろう」って感じになります。笑

 

中には、このような化け物みたいな水菜も・・・。

葉物巨大

 

 

 

 

しかし、このような規格を設けることは流通の都合上、ものすごく仕事がしやすくなるという利点があるのですね。

 

流通で使用される段ボールは各野菜によって決められており、大根の場合は最適な大きさの大根が10本入るサイズになっています。
それによりトラックに無駄なく積めたり、箱単位で値段を決めることができるなど、大量の野菜を素早くさばくことができるのです。

これは現在の全国流通によるところが大きいです。

この規格があるからこそ、我々消費者は、沖縄県産のものが北海道で食べられるし、比較的安い値段で、きれいな野菜を手にすることができるのです。

厳密にいうと、現在は農協などが定めた規格は廃止されているそうですが、やはりその風潮に乗っかった取引が行われているのは事実。

 

これでいいんかなあ・・・という思いが溢れてきますね。
私は、全国流通はなくなってしまえばいいのにと感じています。

もっと小規模化、中規模化して野菜をシェアしていくことが今後の時代に合っていると思います。

もう極論言ってしまえば、各家庭が自分で食べる分の野菜を、栽培する世の中になってしまえばいいのではないか・・・なんてことを考えたりもします。笑

まあ、例えそうなってしまったとしても災害や病気などで地域一帯が、壊滅的な打撃を受けることもありますので、一部で大規模的に栽培するシステムや、北海道にいながら沖縄県産のものを食べるることのできるシステムは、なくてはならないものであるかと思います。

 

なんだか、どうしたらいいかわからないほど問題が山積みですが、私はこの農業の分野で生きて行きたいと思います。

やはり人間の根幹を作る分野ですからね。

どげんかせんといかんのです。

 

旬なもののため、大量に市場に出回ってしまうために、取引価格が下がってしまうというのも、なんか違うよなあと感じます。笑

だって1番おいしい時期でしょ。

おいしいものを消費者の皆さんに届けようという思いで、農業者は毎日汗水たらして生産しているわけですよ。

でも、市場がこんなだから旬な時期に如何に美味しく野菜を栽培できるかが、出来る農家の腕の見せ所になっています。確かに育てにくい時期にうまく育てるということは、それ相応の技術が必要です。

でも、何かを見失っている、今日この頃。

今回は、この辺で!

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