廃棄野菜の実情!○○袋に投稿された質問がリアルで面白い!
廃棄野菜は文明の進化と共にその量を変化させてきました。
大量生産・大量消費の時代の今、その量は莫大なものとなり、いつしっぺ返しが来てもおかしくはない状況に陥っています。
そんな中、某知恵袋に廃棄野菜に関するリアルな投稿がありましたので紹介したいと思います。
消費者にとって、生産現場の話はあまり良くわからないかと思いますが、これを機に何かを考えていただけたら幸いです。
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某知恵袋への投稿
まずは、どんな投稿がされたのか紹介したいと思います。
質問者は、流通・製造・給食などを扱う小規模の給食会社に勤めています。
カット野菜は扱っているのですが、その値段が高い。
そのため、病院・老人ホームなどの現場では、処理の面倒な野菜に対してはカット野菜を使用することはあるそうですが、自社のカット野菜は使わず八百屋に発注納品し、現場でカットしているそうです。
そこで、廃棄される野菜に目を向けます。
勤めている会社には設備に金をかけた工場があり、運送手段であるトラックもあり、人員もいる。
軽トラック一台分ならばなんとか車も人員も回せる可能性があるそうです。
そこで、農家の皆さんに質問を投げかけています。
安定供給は必要ない、少量でよいという条件で、廃棄野菜を売ってもらえるのかどうか。
カット野菜にのコストを下げて、現場で使用できるものを増やし、効率を上げたいために、廃棄野菜で安く対応できるものに対して対処したいということです。
さて、みなさん、どう思いますか?
廃棄野菜
ここで、まず廃棄野菜の現状を紹介しましょう。
廃棄野菜とここでは呼んでいますが、正式な名称はありません。
廃棄される野菜と聞くと、加工の工程で出た野菜の切れ端などを想像するかもしれません。または、飲食店などで出る生ごみを想像するかもしれません。
廃棄野菜というのは、そうではありません。
もっと前に捨てられている野菜です。
つまり、畑に捨てられている野菜ですね。
これが、けっこうあるんですよ。多いときは、区間を区切ってそのエリアの野菜全てをトラクターで潰したりします。収穫しながら、出荷できないような野菜は収穫せずにそのまま畑に植えっぱなしなんてことは当たり前です。
私は有機で大根を栽培している畑で働いたことがありますが、収穫物の半分以上の量をたい肥場に捨てるなんてことはよくありましたね。
しかし、農家としては、こういった野菜に手をかける時間がないんです。育てはしたものの、全てにきちんと対処をしていたらその経費の方がもったいないなんてことは容易に想像が付きます。
だって、野菜1つで農家に入ってくるお金、少なすぎるもの。。汗
そういうことで、この廃棄される野菜たちが全て人間の食料になるのならば、自給率なんてものは結構跳ね上がる模様。笑
しかし、現状としては無理があるのです。
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質問の回答
ここで、上記の質問に戻ります。
上記の質問では
- 廃棄野菜を買ってくれる
- 安定供給は必要ない
- 少量でよい
- 自分で取りに来てくれる
などといったポイントがありますよね。これって結構農家としてはありがたい。
つまり、量とか気にせずに出た時だけ連絡して、後は引き取ってくれるということです。
しかし、それでもなお回答は、反対意見もあるんです。
その一例としては、
といった意見が上がりました。
現場を知らない消費者からしたら、「なんで捨てたままにしとくんだ!」という意見が飛んできそうですが、これらの農家の意見は本当にもっともな意見なんです。
私は、絶対にあきらめないつもりですが、こういった廃棄野菜へ対する取り組みは心ある農家と、心ある消費者と、心ある取引業者によって成り立ちます。
今の社会では壁がありすぎますね。汗
しかし、上記のように反対意見だけではありません。「喜んで売ります」という意見もあるんです。その農家の考え方、面積、出荷先、利益、規模などによって対応の仕方は大きく変わります。
さて、皆さんはこの記事を読んでどう考えましたでしょうか?
普段食している野菜なのに、こんなに知らない世界だったのは結構驚きかと思います。笑
重要なのは、こうした話を「自分とは全く関係のない話」と捉えずに、何か感じたことがあるならば自分の意見を発信し、そして協力できる人と結びつき、生産を支えてあげるということです。
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初めまして!いきなり失礼します。
貴様のブログを拝見しながら考えついたアイディアを書いてみました。引用もさせていただきました。是非良ければ見てみてください。
よろしくお願いします。
みのちのか
初めまして。今、作った大根を自らの手で処分する農家の姿が映しだされていました。「私に能力があったなら、食べたくても食べられない人たちに、この野菜を届けられるのに」という思いから、「廃棄野菜・買い取り」と検索してこちらに参りました。私はよく「戦争の際の食事事情」をイメージし、食べ物を食べています。子どもには「果物や野菜は、神様からの贈り物」と言って、伝えています。経済学、農業大学などありますが、廃棄することのないよう、農家の方にしっかりお金がまわるようにすることはできないのだろうかと感じました。農家が減少する中で、食料自給率が低くなる中で、このようなことを未だにつづけていていいのだろうかと感じます。