フィリピンが教えてくれる遺伝子組み換え作物のリアルな問題点!動画!
遺伝子組み換え種子が大きく市場に乗り出したフィリピンにつての映像を紹介します。
これがリアルか・・・まではわかりません。情報操作がはらんでいる面はあるかもしれません。しかし、出演している農家たちの言葉は、やはり遺伝子組み換えには屈してはいけないという警告をしてくれていますね。
是非一度ご覧ください。
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専門用語
動画の中の専門用語を少し解説すると・・・
Btコーン
昆虫病原菌の一種、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis, Bt)の遺伝子を導入して害虫抵抗性を持たせた遺伝子組換えトウモロコシのこと。
虫が作物を食べることで、虫の体内に毒素を出すことで殺すのですが、その毒素が人間から検出されたという結果もあります。
RRコーン
ラウンドアップという植物を枯れさせる農薬に対する耐性を持った遺伝子組み換えトウモロコシのこと。アメリカでも一般的に栽培されているもので、ラウンドアップとセットで使用することで効果を発揮します。しかし、最近ではラウンドアップの毒性が発表され「おそらく発がん性のあるもの」という分類に分けられています。
ペソ
フィリピンの通貨。約3円で1ペソ。日本円で考えたい場合は、動画内に出てくる金額に3をかけてやるとわかりやすいです。
アワノメイガ
蛾の仲間。幼虫がトウモロコシの食害をするため、有名な害虫。
。幼虫は黄白色で体長5ミリ~2センチ。茎に潜り込んで髄を食べ、1~2ミリの小さな黄褐色のふんを出す。
動画
Masipag(発展のための農民と科学者のパートナーシップ、フィリピン)の調査に-基づくビデオ・ドキュメンタリー。
まとめ
この動画が教えてくれるリアルな遺伝子組み換え作物による被害はいくつかあります。
生活難へ
最初提示されている種子の値段よりも高くなっていき、同時にもともと栽培していた種子は市場から消えていきます。そして、農業を行うには遺伝子組み換え種子を購入するしかなく、それに伴う資材も年々増えていきます。
雑草や虫に耐性が付き、土が痩せていくためですね。
さらに遺伝子組み換え作物は自分たちで食用に回すのは怖い為、自分で食べる分を購入するようになりますます金銭面は厳しくなります。
そしてついには土地をも失うという事態を引き起こします。
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健康や環境への被害
私が個人的に最も衝撃を受けたのがこの健康被害などについて。
かなりグレーゾーンとされてきた遺伝子組み換え作物ですが、こうして生産者として実際に栽培して食べて、その実感として健康被害が出ているというのは、遺伝子組み換え作物を作っている企業が詳細ま実験結果を出していない現状でも、遺伝子組み換えをノーとするのに十分な情報なのではないでしょうか。
「食べうと下痢になり、病気になる。
実証する研究がないのだけれど、GMコーンを食べさせると水牛は死んでしまう。」
劇中にはこのような農民の発言があります。これこそがリアルな被害。
また、遺伝子組み換え作物と同時に使用される農薬の毒性が強すぎて、土壌が痩せていくというも深刻な問題ですよね。
「最初にモンサントのコーンを植え始めた時には土に石なんて見えなかった。
だけど今じゃ見える者は皆石だらけだよ。表面にはほとんど土が残っていない。」
と現地の農民は語っています。
種子独占
劇中では、
「ネイティブのコーンに戻ることは可能かもしれない。
だけど隣人がGMを、私がネイティブを植えたら、彼らが農薬を蒔くときそれは私の農場にも流れてきて私のネイティブコーンを枯らしてしまう。今は土が賛成になってしまっているから枯れてしまうのではないかと恐れている。
土が健康を取り脅すために2年間は耕作をやめなければいけないだろう。」
という農民の発言があります。
そして、上記で記載しているように、元々使用していた種子が市場からなくなってしまうという状況もあります。
さらに、今回のようなトウモロコシの場合、花粉が飛散して受粉するということが考えられます。こうなると自分だけがもし元々使用していた種子で栽培を開始しても、周囲から花粉が飛んできて影響を受けてしまうことが普通に考えられます。
そのため、実質地域一体で取り組まなければ種子の切り替えは難しいという現状があるのですね。さらに、遺伝子組み換え作物と併用される強力な農薬が流れてきて普通のトウモロコシでは歯が立たないということもあるでしょう。
こうなると、種子を独占したようなものですね。
まとめると、こんな具合の悪循環。
モンサントが仲介人に委託をして農民に種と資材を借金をさせて与える。
↓
最初は遺伝子組み換え種子は安い。しかし、市場に在来種のコーンの種子がなくなりつつ、遺伝子組み換え種子の値段は高くなる。
↓
収穫したコーンを売っても仲介人が流通を支配。
↓
雑草や害虫は進化し、土は痩せてしまい資材が効かなくなる。
↓
さらに多くの資材が必要になる。
↓
借金がかさむ。
↓
差し押さえ。
↓
しかし、遺伝子組み換え種子を買うしかない。
↓
保証人を付ける
↓
破産。土地は保証人に奪われる。
こうした被害がアメリカではなくフィリピンで顕著になるというのは、アメリカは遺伝子組み換え作物は一斉に家畜のえさへと回され、さらに家畜は工場のようなどこかに詰め込まれた状況で飼育されているため、あまり表沙汰にならないという現状があるのに対して、フィリピンは非常に農業と酪農と生活が密接にかかわっているという違いが大きいでしょう。
家畜である水牛が弱ったらすぐわかるのです。貧困であるため。栽培した遺伝子組み換え作物も自分の食用に回さなくてはならないのです。
その結果、遺伝子組み換え作物の影響を大きく受けた体験がこの動画には収録されています。
この動画を鵜呑みにしてはいけないと思いますが、皆さんはどう思われたでしょうか?
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タグ:遺伝子組み換え