農業の分析には必須になってきている電気伝導度(EC)とは?

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電気伝導度
農業において、電気伝導度(EC)という一つの指標があります。

これは作物が健康的に育つうえで、かつ環境にいい農業を行ううえで非常に重要なファクターになっています。

では、実際どのような分析が行われており、電気伝導度が高いとどのような弊害が表れるのか紹介していきましょう。

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電気伝導度

土壌診断を行って、畑の状況を正確につかむような農業が普及してきました。土壌診断の項目の中には各栄養素やミネラル成分の項目があるほか、EC(電気伝導度)というものがあります。

これは一体どのようなものなのでしょうか。

 

土中の水分中に無機イオン(Na+やCa2+)が存在すると電気をよく通します。これを利用して、ECの値が高くなると土壌中には肥料成分が多いという判断ができるようになっています。

土壌中の塩類や肥料成分などが増えた場合、窒素過多や土壌のpHが高くなるという変化が見られ、そうういった面からくる植物の生育障害を判断する際の指標として電気伝導度が重要なのですね。

 

また、ECが低い場合は、土壌養分が少ないと判断でき、追肥を行うという判断の基になります。

単位はS/cmであらわされ、一般的には0.3~0.8S/cm程度が最適の栽培環境だと言われています。この値が0.1S/cm以下、1S/cm以上だと生育障害が現れてきます。

 

35_3

http://www.agri.hro.or.jp/center/kankoubutsu/hagres/no35.htm参照

 

 

生育障害

数値が高いと、根の張りが悪くなってしまったり、それに伴った吸収力の低下などが起こります。

また、肥料成分が過剰であるため、地下水に肥料分が流亡したりガスを放出したりするために環境汚染につながります。

 

ECが高く、塩類濃度が高い場合に生育障害が出やすい抵抗性 の低い野菜にはイチゴ、レタス、ミツバ、インゲン、ソラマメ、サツマイモなどがあります。

逆に抵抗性が高いのは、セロリー、ダイコン、キャベツ、ホウレンソウ、ハクサイ、トウモロコシ、チンゲンサイ、タイサイなどが上げられます。

 

こうした電気伝導度が高くなる場合は、ハウス内が結構多いです。理由としては水が蒸発しやすく、それによって肥料成分も表層へと動き堆積してしまうことや、雨による肥料成分の流出が少ない為に、土壌に肥料成分が滞在してしまい、さらに追肥を行ってしまうためです。

ECが高くなってくると、上記のような生育障害が起こり、植物に異変が感じられます。それを「肥料不足」と判断してしまい、ついつい追肥を行ってしまうのですね。しかし、肥料成分は過剰に滞在しているため、状況は改善せずに植物は弱ってしまい病気を引き起こし、さらに虫を呼んでしまうようになります。

 

電気伝導率を下げるためには、まず正確に土壌の分析を行って余計な施肥をしないということが大前提なのですが、収穫が終わった際に、熱帯性の牧草を生やすと余計な費用成分が抜けると言われています。過剰な成分を吸ってあげるという考えですね。

土壌の成分や、植物が必要地する栄養素、それを生み出す化学合成技術などが発達し、効率の良い成分が含まれている肥料を与えるようになりました。

 

しかし、人間の体と同じように植物も必要な成分でも過剰に摂取してしまうと生育に問題が出てきます。

そうした状況を生まないためにも、電気伝導度は一つの重要なファクターになるのですね。

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