大学時代の夏休みに廃棄野菜を取り扱った直売所をやった話!③【廃棄野菜を目の当たりにした編】

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大学生が廃棄野菜を扱って直売所をやった話。【廃棄野菜を目の当たりにした編】

今回は、直売所で出している野菜が自分たちが思っている以上に、悲惨な状況にさらされているということを目の当たりにした話。

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前回の【開店編】はこちらの記事です。


開店の1クール目を終えた僕らは、さすがにこのままじゃヤバくね?と思いPOPに力を入れ出しました。

 

 

僕たちの装備品は

川さんのノートパソコン

ぱずーのUSB型の通信機器

ちょっとの勇気

これだけだった。笑

 

 

USB型の通信機器は、回線がきている範囲でパソコンに差せばネットができるというものですね。
当時はスマホの普及率はまだまだ非常に低く、デザリングなんて言う機能もなかったですから、このどこでもパソコンで通信ができる機器は意外と助かりました。

さっそく仕入れをさせていただいている農家さんに出向き、携帯で写真を撮り、それをパソコンに取り込んだり、また、ネットで拾った画像などを近くのコンビニのコピー機で出力。

それを適当に貼り付け。

 

 

そして、「布」を調達し、野菜を置いている机にひいてちょっといい感じに。笑
その前は新聞紙の上においてたからかなりの進歩。笑

 

さらに、黒板をもう一つ見つけてきてさらに説明書きを追加。

 

 

かなり最初よりは店っぽくなった模様。笑

 

そうして我々が店の外装に力を入れていていたところ、まっさんから連絡が。
まっさんは、レタスを仕入れていたボビー農園を紹介してくれた人であり、我々に商売のシステムをちゃんと導入したほうが良いとアドバイスをくれた人物。詳細は【準備編】などを参照ください。

 

まっさんの話によると、ボビー農園で、某ハンバーガー屋さんに卸そうと思っていたレタスが大量に廃棄処分になるということ。
それをトラクターで一斉に潰しちゃうから、取りに来るならば早めに来るようにということだった。

 

 

大量ってどんだけなんだろうと思ていましたが、早速次の日ボビーさんのところへ。

 

農家
「あ、いらっしゃい!」
俺たち
「こんにちは!連絡ありがとうございました!
早速ですけど、どのあたりのレタスを持って行ってもいいのでしょうか?」
農家
「うーんとねえ、ここから、ここまでならいいよ」
俺たち
「(+o+)」
「これ全部トラクターで潰してしまうのですか?」
農家
「そうだね。」

 

 

僕たちが驚いたのは至極当然のことかと思います。だってそこには5反ほどの面積が広がっていました。

1反は約1,000㎡。100m×100mの範囲です。
その5倍に相当する面積。
想像できるでしょうか?

 

現場の研修生として働いた経験がある今では、こういった事情はけっこうあることですので、慣れてはいるのですがその当時の僕らにとってはそれは本当に驚きでした。

その5反分の敷地には、びっしりと整然とレタスが並んでいます。それを一気にトラクターで潰してしまうのです。

 

 

俺たち
「なんで潰してしまうことになったんですか?」
農家
「多分二人も知っているハンバーガー屋さんに、卸そうと思っていたんだけど、芯の部分が加工する機械の規格に合わなくなっちゃったんだよね。
だから、卸先がなくなってしまって潰すしかないんだよ。全体の大きさはそこまで大きくないから大丈夫だと思ったんだけど、向こうから連絡がきてね。
それで中を切ってみたらあの面積らへんのレタスはほとんど出荷できない規格なようでね。」
俺たち
「他に出荷先を変更したりとかは・・・?」
農家
「量が量だからね。引き受けてくれるところはなかなか見つからないし、作物も育ってしまっているし。」

 

 

芯が機会の規格に合わなくなってしまったから一気に廃棄。

全て食べられるのに。

 

しかし、こういったことだけではなく、農家では旬の時期にいろんな生産者が同じものを作ったりした場合に市場価格が下がってしまい、市場に出すことで野菜の運賃や費用などを計算した場合赤字になってしまうという状況になり、一気に潰したり・・・とかもあります。

要するに出荷すれば出荷した分だけ赤字が増えるという状況ですね。汗
すごい状況です。

 

また、普通に収穫してても天候や環境によって市場の規格にそぐわないものが収穫量の半分近くも出てしまうなどは結構あります。それも畑に棄てることになります。収穫しなくても規格に合ってないとわかると、そのまま植わっといて後で一気にトラクターで畑を起こすときに粉砕したりね…。汗

 
 

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「棄てる野菜を市場へ!」という思いで始めた「こぼれ野菜の直売所」。

最初始めた思いとは、また違った思いが現場の実情を知って生まれたような気がしました。

 

まさか、ここまでだったとは・・・。

それが正直な僕らの感想。

 

そのレタスを大量に仕入れて2クール目の開店へ。

しかし、ぼくらなりの大量。
それは5反の畑のほんのほんのほんの一部にすぎませんでした。汗

 

ああ、力って必要なんだ・・・。
僕らは打ちのめされた・・・笑

 

 

pazoo
「いくらで売ろうか?」
川さん
「結構量あるしね・・・売らないと余っても困るし・・・50円くらい?」

 

 

普通のサイズで芯がちょっと大きいレタスを50円で販売!笑

買わなきゃバカでしょ?と思うような感じ。笑
2つ目の黒板にこの野菜が、なぜここで売られているのか・・・という理由を書き込み、早速販売。

 

 

 

・・・

思ったよりも売れねー。笑

 

土曜に販売して、売れ行きが良かったらまたボビーさんのところに仕入れに行って、日曜日には量を増やそうと思っていたが、どうやら量を増やしたらやばそうだ・・・。汗

 

 

ああ、力って必要なんだ・・・。
僕らは打ちのめされた・・・笑

 

pazoo
「明日、値段下げるか・・・。」
川さん
「30円・・・30円でいこう・・・。」

 

 

普通のサイズで芯がちょっと大きいレタスを30円で販売!笑

買わなきゃ本当にバカ。笑

 

 

・・・

アブね~、ギリギリ売り切った。汗

 

30円という破壊力満点の価格に、主婦ならば飛びつくように売れると思っていたが、やっぱりそこまで人は来なかった。

ここで僕らは、いくら志があり、いくら正しいと思うようなことをやっても、見ず知らずの人が驚きの低価格で販売していたら「売れない」ということを痛感した。

 

自分たちがどういう人間で、そしてどういう実績があって、どういう思いがあるということを知ってもらって、信頼できる人間だということが理解されて初めて正しいことを思いっきり出来るのか・・・と思った。

社会、甘くねー!

こうして僕らの2クール目は終了した。
 
 
続きはこちら!

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