微生物が土壌を豊かにするメカニズム!なぜフカフカな土ができるのか?
正直、謎な部分は多いです。笑
しかし、現代の科学でわかっている範囲でもすでにその多大な恩恵をいただいている我々人類は
微生物さん、まじはんぱないっす。あざーす。
と頭が上がらないほどなのだ。笑
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土中微生物
土を小さじ1杯で1億以上の生物がいると言われています。それほどまでに多様化した生物がそれぞれの働きを全うしてくれるからこそこの世界は回っています。
酵母菌にだけ着目しても、自然界に生息する酵母種のうち、認識されているのは全体の5%程度と言われており、その奥の深さを痛感します。笑
酵母菌とか、人間に非常に密接にかかわっているような気がするのにも関わらず、5%って。笑
自然界は死と生のサイクルが巡っています。
生物が死んだらその生物が保持していたエネルギーは微生物によって分解され、また自然に返されそして新しい命が生まれてきます。
こうしてわれわれがこの地球に生まれるずーっとまえからこの地球の環境を整えてくれているのです。
土に微生物を入れたらフカフカになるらしい。
これは酵母を入れて3年かけてフカフカにした人もいるため、どうやら本当らしいです。笑
しかし、ここで思ったのです。
土をフカフカにしてるメカニズム、意味わかんねえ・・・と。笑
そこで調べてみました。
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土をフカフカにするメカニズム
土の中で主に活躍が期待される菌というのは以下のようなものがあると言われています。
【好気性菌】→「納豆菌」「放線菌」「糸状菌」
【嫌気性菌】→「乳酸菌」「酵母菌」
好気性は、酸素を利用して分解を行うもので、嫌気性は酸素を使用しないで分解を行うもの。
こうした菌では、活動に最適な温度や、活動の元にするエサなどが違っており、それぞれがそれぞれの役割を担ってバトンタッチのようにして最初のスタートである「有機物」を次々と分解していきます。
土の中に投入された有機物は、糸状菌や酵母菌などの活躍でタンパク質をアミノ酸に変えるなどの働きが見られます。
この状態が落ち着いてくると、今度はセルロースなどの繊維質の難分解性有機物の分解が始まります。植物は、ほとんどがセルロースでできています。納豆菌や放線菌、酵母菌などが活躍すると言われています。
そうして最後に、リグニンの分解が始まります。リグニンは木材などに多く含まれています。こうした物質を分解するのはキノコなどが最適と言われています。
このような過程で餌を得た微生物はどんどん死んでいくそうで、その死骸が再び微生物の作用を得ていき、腐植になっていくと言われています。
腐植は、土の団粒化構造を促進するうえで必要不可欠な物質。土と土をくっつける糊のような働きをすると言われています。
腐植がなくなってしまった例が、砂漠。
くっ付く要素なんてみじんも感じられないですよね。笑
微生物のサイクルは、自然と自然を豊かにしようという方向に進んでいきます。
物理的に見る三要素
こうして腐植の発生により土は団粒化構造が促進されます。団粒化されるということは、土がいい感じに塊ができ、塊ができるということは土の中に隙間ができるということ。
隙間ができるということは、空気と水分が通る道ができます。
これが非常に重要なのです。
土を物理的にみたら構成している三要素があります。それがを固相、液相、気相。
固相には当然目に見えている土ですね。動物のフンや落ち葉などの優k物、また土壌中に住む微生物もその要素に含まれています。
液相は、土の団粒化構造が保持している部分でもあります。腐植は土をくっつける性質があります。つまり水分を含んいるのですね。
気相は空気。根に十分な空気を送り込む隙間が生まれます。また空気は微生物が土の中で活発に働くうえでも重要なものになってきます。
こうした三要素のバランスが固相:液相:気相=4:3:3が理想的であると言われています。森の土などはこうした比率が絶妙らしいです。通気性・排水性・保水性のバランスがいいのですね。
以前、大きく話題になった「奇跡のリンゴ」の木村さんは山の土を再現しようとしていました。山の土は本当にフカフカなんですね。木村さんだけではなく、このフカフカの土は多くの農業者が目指すべきところにある土として、日々研鑽を積んでいる農家さんが多くいらっしゃいます。
土のメカニズムが良く分かっていない現代において、なかなか納得いくような流れで紹介できたでしょうか。笑
こうした自然の仕組みを壊してしまったのが化学合成物を使用した農業。多くの人を救った農法ではありますが、いつまでもそれに頼るわけには行きませんよね。
農薬の毒性に関してはかなり安全性が高まっています。
しかし、いずれにせよ、土中の生物を殺してしまい、多様性を失う方法がとられていることが多いです。この自然の仕組みの偉大さを知ったら、ものすごく愚かなことをしているようにしか見えないのはなぜだろうか・・・。
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